内容説明
経済学者にして、哲学者、論争家、自由党ブレーン、芸術の庇護者、絵画・書籍の収集家、経営者、投機家…その全人像に迫る。
目次
序章 ケインズの生涯
第１章 新しい時代・新しい経済学
第２章 よりよい社会を目指して
第３章 「偉大な精神」へのまなざし
第４章 論敵・友人に囲まれて
第５章 一人の人間として
著者等紹介
平井俊顕［ヒライトシアキ］
１９７１年東京大学経済学部卒業。１９７７年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。上智大学経済学部教授。専攻は経済学史・理論経済学（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
0
J.M.ケインズは、A.マーシャルを「100年間を通じて最も偉大な学者と絶賛している」（１１０ページ）。経済学はモラルサイエンスである、との指摘も現代の経済政策を形成するのに不可欠な考え方だと思う。それは、M.サンデルの近著でもわかるとことだ。一般理論以外にも、人間ケインズという多彩な側面を垣間見れる一冊であることは間違いなく、社会科学の実学の意味を考える上でも必要な内容が凝縮されている好著と思う。2012/06/30
