• ポイントキャンペーン

経済学者たちの闘い―エコノミックスの考古学

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 309,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492370971
  • NDC分類 331.2
  • Cコード C3033

出版社内容情報

過去の経済学者たちが当時の経済問題にどのように取り組んだのかを明らかにして、今日の経済問題を考える道筋を示す。経済用語には解説がついており初学者にも最適。

内容説明

過去のエコノミストたちは、それぞれの時代で政治家や官僚と闘ってきた。本書は、今日では経済学の常識となっている知見を打ち立てた経済学者たちが、当時の「経済問題」にどのように取り組んだのかを明らかにすることで、今日の「経済問題」を考える道筋を示すものである。日銀理論、良いデフレ論、セーフガード、しごき的構造改革など、今日の日本の議論を18世紀からの経済学の歴史から透視し、日本経済再生の処方箋を探る。

目次

プロローグ 経済学者とは何者か?
第1部 経済学者たちの「勝利」と「敗北」(「欲張りなのはよいことだ」―マンデヴィルの世界;バブル崩壊後の経済学―二八〇年前のバブルと二人の銀行家;何のための「セーフガード」か?―ヒュームと既得権益との闘い ほか)
第2部 二〇世紀最高の経済学者は誰か?(景気が良くなると改革が進まない?―シュンペーターとしごき的構造改革;デフレと金本位制復帰―一九二五年春、ケインズの敗戦;一九三〇年代の「非正統的な」政策―ヴィクセルとその同僚たち ほか)
エピローグ 再び、経済学者とは何者か?

著者等紹介

若田部昌澄[ワカタベマサズミ]
早稲田大学政治経済学部助教授。1965年神奈川県生まれ。87年早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。早稲田大学大学院経済学研究科、トロント大学経済学大学院博士課程修了。2000年より現職。専攻は経済学史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

117
過去の各国の経済学者がどのように政治家などに対置してきたのかを、探るとともにいま現実の日本経済においての政策がどうなのかを分析しています。過去の様々な文献を紹介してくれていて非常にこれから勉強しようという人には参考になると思います。それにしても安倍総理というのはタレントと同じで人気取りということで、日本の財政再建などはどうでもいいのでしょうね(消費税が危うくなってきています)。麻生さんの意見を聞きたいですね。2016/03/28

白義

5
現場から語る経済学史として、とても面白い。現場からというのは、過去の経済学者たちが時の異論と戦ったまさに歴史的現場であると同時に、現在の経済政策論議の現場でもあるということだ。市場社会の効率性についてマンデヴィルやスミスだけでなくヒュームらからも学び、アダム・スミスの原則に基づいた倫理的志向をアマルティア・センの先達と位置付けるなど読みも鋭い。シュンペーターからケインズにという流れに構造改革対リフレ派の図式を重ねたり、歴史エッセイなのに実に楽しく分かりやすく読めた2013/01/04

takao

2
ふむ2023/11/09

ひろゆき

2
アダム・スミスのちょっと前から始まる約三百年にわたる経済学者達の通史。なんとマルクス除く、だが、マルクスは経済政策じゃ根本的にどうにもなんねえよこの世の中、という反経済学だし経済学者じゃないよねえ、と勝手に納得する。前半はとってもわかりやすく、すんごい天才達が当然ながらこの分野にもいるのだなあと。ただ表題につられて読んだ初学者の私には、後半になるほど理解がなかなか。2017/10/04

davi

1
過去の経済学者が彼らの生きた時代の問題といかに闘ったを語り、今の経済ともリンクさせていく。改めて古典の大切さを認識させられる良書である(反面今を語る際に新しい動きには触れられていないことが残念)。「闘い」ということで言えば最も相応しいマルクスが抜け落ちているけど、まぁ色んな事情があるんだろうなぁ。2017/01/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/375880
  • ご注意事項