経済学レシピ―食いしん坊経済学者がオクラを食べながら資本主義と自由を考えた

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経済学レシピ―食いしん坊経済学者がオクラを食べながら資本主義と自由を考えた

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  • サイズ 46判/ページ数 296p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492315545
  • NDC分類 331
  • Cコード C3033

出版社内容情報

牛肉、ライ麦、チョコレート、にんにく、えび……18の食べ物を巡る知の冒険
ロンドン大学人気教授が書いたまったく新しい入門書

コカ・コーラで「新自由主義政策」、鶏肉で「不平等」、いちごで「オートメーション」……
知っておきたい経済学の知識が身につく!

【推薦の言葉】
「名著だ。チャンは20年にわたり、ネオリベラリズムに代わるものを提供しようと精魂を傾けてきた。今、彼は研究人生の絶頂期を迎えている」――ダン・デイビース(英『ガーディアン』紙)

「チャンは複雑なことをわかりやすく説明するのが、ほんとうにうまい。料理でも、経済学でも、チャンの手にかかると、すこぶるおもしろい話になる」――ビー・ウィルソン(英『サンデー・タイムズ』紙)

「経済学の本を読んで、こんなに笑ったり、よだれが垂れそうになったり、反省させられたりしたのは初めてだ。楽しくて、深くて、食欲をそそる本だ」――ブライアン・イーノ

「素朴なネオリベラル料理だけで政策立案者たちは生きていけるという通念への見事な反駁の書。まさにご馳走のような一冊だ。世界各国の料理にまつわる機知に富んだ話とともに、経済の代案がずらりと並ぶ。ハジュン・チャンは本書によってあらためて、世界でも指折りのエキサイティングな経済学者であることを証明した」――オーウェン・ジョーンズ

内容説明

ライ麦、えび、牛肉、チョコレート、にんにく…18の食べ物を巡る知の冒険。ロンドン大学人気教授が書いたまったく新しい入門書。

目次

にんにく―経済学をおいしく味わう「食のあれこれ」
第1部 先入観を克服する(どんぐり―文化は経済発展に影響するか;オクラ―資本主義と自由の関係;ココナッツ―貧しさと生産性にまつわる根本的誤解)
第2部 生産性を高める(片口鰯―高い技術力こそ最強の武器である;えび―幼稚産業保護政策を使いこなせ;麺―起業は個人的な挑戦か;にんじん―「諸刃の剣」特許制度をどうすべきか)
第3部 世界で成功する(牛肉―「自由貿易」の不都合な真実;バナナ―「バナナ共和国」が意味する暗い現実;コカ・コーラ―さらば「新自由主義政策」)
第4部 ともに生きる(ライ麦―社会保障制度が発展し続ける理由;鶏肉―結果の平等・機会の平等・能力の平等;唐辛子―保育・介護・看護の過小評価の問題)
第5部 未来について考える(ライム―気候変動の効果的な解決策;スパイス―「株式会社」の長所と副作用;いちご―機械は人間の仕事を奪うのか;チョコレート―スイスは世界一の「工業国」という事実)

著者等紹介

チャン,ハジュン[チャン,ハジュン] [Chang,Ha‐Joon]
ロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)で経済学を教えている。世界を代表する経済学者のひとり

黒輪篤嗣[クロワアツシ]
翻訳家。上智大学文学部哲学科卒業。ノンフィクションの翻訳を幅広く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きみたけ

54
面白かった。著者は、ロンドン大学東洋アフリカ学院て経済学を教えているハジュン・チャン先生。韓国の食いしん坊経済学者が、様々な食材や食べ物を通じて、それらの生物学的な特徴や来歴、地理的な起源や伝播、経済的・社会的な歴史、政治における象徴性等について著者の体験談を交えながら論じた一冊。登場する食材は、にんにく・どんぐり・オクラ・ココナッツ・片口鰯・えび・麺・にんじん・牛肉・バナナ・コーラ・ライ麦・唐辛子・ライム・いちごなど。経済はもちろん、食材の調理法・効用から歴史・地理・政治などの多岐にわたって学べました。2024/03/16

壱萬参仟縁

44
図書館新刊棚より。文化的にどんな背景を持つ国でも、適切な経済・社会政策を実行することで、経済発展や機会均等など、社会に望ましさを促進できる(52頁)。忘れてならないのは、個人の経済行動や一国の経済動向は、文化よりも政策に左右されるということ(54頁)。学問では、文化経済学と文化政策学の車の両輪を思うのだが。。貧困国の人が富裕国で働くと、生産性が大幅に高まる。政策や制度の助けが大きいという(75頁)。社会改革学は、ダンカン・グリーンが提起した(198頁~)。気候変動への適応技術に投資乏しい(222頁)。2024/05/18

アナクマ

35
さまざまな食べ物を取り上げて、さまざまな経済学へと誘う面白本(〈食の経済学〉ではない)。鶏肉から不平等を、唐辛子からケア労働を、ライ麦からは社会保障制度に言及する。〈どんぐり食〉文化から語り始めて最後「個人の経済行動や一国の経済動向は、文化よりも政策に大きく左右される」と結論する第一章、なかなかだ。「経済学は生活に直接影響を及ぼす。政策も…わたしたちの人格をも変える」。偏食をやめて新しいものを試し、材料の出所を確かめ「どういう食事/経済学を(採用)するのがいいかは自分で考えなくてはならない」と主張する。2025/02/09

はとむぎ

14
表題にある通り、食べ物の話から始まり、経済について考えた本。産業が発展するためには、一人立ちできるまで保護すべき。高所得国は、サービス産業が発展しているが、昔に比べ製造業の生産性が著しく高くなったから。家庭内労働、エッセンシャルワーカーの重要性も認識させてくれる。少し論点が多くて消化不良気味。2024/04/17

スプリント

14
料理や食材の話しから経済に紐づけた解説をするという変わった趣向。 一章の分量も少ないので内容はスッキリしていて頭にはいってきやすい。 韓国の食文化も垣間見ることができる。2024/02/20

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