科学と資本主義の未来―“せめぎ合いの時代”を超えて

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科学と資本主義の未来―“せめぎ合いの時代”を超えて

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  • サイズ 46判/ページ数 344p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492315477
  • NDC分類 404
  • Cコード C3033

出版社内容情報

AIならば可能なのか。
将来世代はどうなるのか。
今という時代を「限りない拡大・成長」と「持続可能性」に向かうベクトルの“せめぎ合い”の時代としてとらえ、 過去・現在・未来を俯瞰する超長期の時間軸から科学と資本主義の未来を展望する。
一貫して「定常型社会=持続可能な福祉社会」を提唱してきた著者が、『人口減少社会のデザイン』『無と意識の人類史』に続いて世に問う三部作完結編。

内容説明

人間は未来を予見できるのかAIならば可能なのか将来世代はどうなるのか。過去・現在・未来を俯瞰する超長期の時間軸から科学と資本主義の未来を展望する。

目次

第1章 『火の鳥』2050―未来を考えるとはどういうことか
第2章 なぜいま「幸福」が社会的テーマとなるのか
第3章 科学と社会の共進化
第4章 ケアとしての科学
第5章 資本主義の論じ方
第6章 鎮守の森と生態都市
第7章 医療・超高齢社会と科学
第8章 生命・情報・エネルギー
第9章 科学予算と世代間配分

著者等紹介

広井良典[ヒロイヨシノリ]
京都大学人と社会の未来研究院教授。1961年岡山市生まれ。東京大学・同大学大学院修士課程修了後、厚生省勤務を経て1996年より千葉大学法経学部助教授、2003年より同教授。この間マサチューセッツ工科大学(MIT)客員研究員。2016年より京都大学教授。専攻は公共政策及び科学哲学。限りない拡大・成長の後に展望される「定常型社会=持続可能な福祉社会」を一貫して提唱するとともに、社会保障や環境、都市・地域に関する政策研究から、時間、ケア、死生観等をめぐる哲学的考察まで、幅広い活動を行っている。『コミュニティを問いなおす』(ちくま新書)で第9回大佛次郎論壇賞を受賞。その他の著書に『日本の社会保障』(第40回エコノミスト賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえぽん

29
スーパー資本主義とポスト資本主義のせめぎ合いの時代における科学と経済社会のあり方を論じた著作。やや議論のまとまりに欠ける部分もあるが、幾つかの貴重な視座を提示。人類史上3度目の人口・経済の定常化に入りつつあると言う見方、マズローの欲求段階論の最上位に自己超越が加えられている事と近年の地球倫理志向とを結びつけている点、科学の基本コンセプトが物質→エネルギー→情報→生命へと移行し、既にポストデジタルを構想する段階にあるとした点、与野党共に将来世代へのツケ回しをしており新たな勢力が必要とした点など、示唆に富む。2023/11/23

ta_chanko

21
現代は「第三の定常化」時代。際限のない成長・拡大信仰は人間を疲弊させ、自然環境を破壊し、もはや持続不可能なところまで来ている。SDGs・持続可能な福祉社会・地球倫理など、これからの社会は環境に配慮しながら、人間の精神的充足を得られるようなものにしていかなければならない。日本は高齢者への社会保障ばかりに偏っているが、未来を担う子どもたち(人生前半)への社会保障を充実させ、世代間格差を縮小していくことも課題。近視眼的な利益を求めるのではなく、長期的な視点で。2023/05/25

Ryoichi Ito

10
「科学技術の価値は経済成長のためだけにあるわけではない。それは環境の持続可能性や人間の幸福に貢献することにあるはずだ。科学の基本は物質→エネルギー→情報を経て,今後は生命に移るのではないか。ポストデジタルの時代には生命関連産業が主役になるだろう」。最終章「「科学予算と世代間配分」で,現在の世代内格差,世代間格差を縮小し若い世代の科学教育・雇用に税金を回すべきだと主張する。共感するところが多い本だった。 2023/07/02

エジー@中小企業診断士

3
京大・広井先生の最新本。専門は科学史・科学哲学で文系分野と理系分野を「架橋」するアプローチを長く続けている。現在は限りない拡大・成長を志向する「スーパー資本主義」と持続可能性に軸足を置く「ポスト資本主義」が“せめぎ合い”する時代であり、人類史の中の「第三の定常化」への過渡期。約5万年前の意識のビッグバン、紀元前5世紀前後の枢軸時代に匹敵するような根本的に新しい思想や価値が生成する時代が来る。本書では科学と社会の共進化の歴史を俯瞰し、科学の基本コンセプトは物質→エネルギー→情報→「生命」に移行しつつある。2023/07/25

お抹茶

2
著者の思索は歳月をかけていくつかの著作に記されている。この本では,コロナ禍を経て,社会や人間について人類史的スパンで考える。約5万年前の「心のビッグバン」や紀元前5世紀前後の「枢軸時代/精神革命」に次ぐ第三の定常化の時代と考え,根源的に新しい思想や価値として地球倫理を考える。現代は「人間の需要の“最後の未改革の領域”」として幸福やウェルビーイングが人類史的な展望の中で取り組むべきテーマ。アメリカや日本のようなパイの拡大=経済成長による解決を志向すると,環境への配慮や持続可能性といった価値は後回しになる。2024/03/09

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