内容説明
30以上の実験を網羅的に紹介したはじめての教科書。学部1年生の授業から使える、ゲーム理論の基礎知識なしでもOK。
目次
経済学の原理
企業行動
市場均衡
市場構造
消費者行動
不確実性
異時点間の選択
情報の経済学(逆選択とモラルハザード;シグナリングとスクリーニング)
オークション
ファイナンス
外部性
公共財と共有地の悲劇
著者等紹介
小川一仁[オガワカズヒト]
関西大学社会学部社会システムデザイン専攻准教授。京都大学経済学部卒。博士(経済学)。広島市立大学国際学部講師などを経て現職
川越敏司[カワゴエトシジ]
公立はこだて未来大学システム情報科学部複雑系知能学科准教授。福島大学経済学部卒。博士(経済学)。埼玉大学社会環境設計学科助手を経て現職
佐々木俊一郎[ササキシュンイチロウ]
近畿大学経済学部総合経済政策学科准教授。慶應義塾大学大学院政策メディア研究科後期博士課程修了。博士(学術)。大阪大学社会経済研究所特任研究員、名古屋商科大学専任講師、同准教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kusano
2
ざっと読んだ.標準的なミクロ経済学の各トピックに必ず実験の節がついているのは魅力的.ただし企業行動などについての実験はあまり面白いものとは思えず.別の本で一度理論面をフォローしておいてから本書を読むと刺激になることは間違いない.実験マクロも夏に刊行予定とのことで期待.2013/03/12
逍遥遊
0
各章が短くて読みやすい。ケーススタディもあり、学生の頃にこのような本に出会っていたらもっと違った自分になっていたかも? 実験の内容はともかく、切り口としてはとても良いテキストだと思う。大学のゼミで活用してほしいですね。2014/10/18
Y.T.
0
実験経済学については行動経済学会で少し聞いた程度なので、この本によってその知識の幅が少し広がったように思う。理論部分の説明でもベルトラン・パラドクスや賦存効果等知らない単語も多数出てきたので勉強になった。情報カスケードの部分は紙と鉛筆をもって計算しないと理解できないと思ったので家に帰ったら計算しよ。。。たしか、実験マクロ経済学もそろそろ刊行されるはずなので楽しみにしときます。2014/02/09
アノマリー
0
☆ミクロの復習と卒論のネタ探しを兼ねて読了。実験による直感的な理解から、とっつきづらい経済学的な思考を学べるように工夫されている。てか、この本で学べていれば1年のときに経済学の単位をボロボロ落とすことはなかっただろうなと羨む。かなりいい本です。2013/08/01
児島 大
0
本書は、大きく15の章に分かれており、さらに各章は、「基礎概念」「実験」「発展」という3つの節で構成されています。 まず「基礎概念」には、各章におけるミクロ経済学の諸概念が、続く「実験」には、それらの基礎概念を理解するための具体的なモデルを使った実験方法とその結果が書かれてあります。 例えば、市場のなかで、あるモノの価格がどのように適正価格へと形成されていくのかを、特定の条件を変えながら、グループで模擬トレードをおこない、その過程を観察していくといったような実験です。 最後の「発展」では、それらの、より専2013/01/16