内容説明
力士も会社人間だった!総当たり制にしないのも、外国人力士が増えたのも、八百長問題が噂されるのも、合理的な理由があるのです。
目次
大相撲を経済学の視点で眺めること
力士は会社人間
力士は能力給か
年寄株は年金証書
力士をやめたら何になる?
相撲部屋の経済学
いわゆる「八百長」について
一代年寄は損か得か
外国人力士の問題
横綱審議委員会の謎
特殊なチケット販売制度
角界の構造改革
大相撲から見る日本経済
著者等紹介
中島隆信[ナカジマタカノブ]
1960年生まれ。83年慶応義塾大学経済学部卒業。現在慶応義塾大学商学部教授、商学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむら
19
大相撲を経済学の視点で解説。書いたのは相撲ファンの慶應商学部教授。他のスポーツとは全然違う大相撲の独特の仕組み、力士の給料、年寄株、相撲部屋の収支、八百長、一代年寄の損得、茶屋制度等々、あーなるほどそうなってんのかー、だからかーと、膝を打つこと多し(打ってないけど)。2003年の本なので中身は古いのかもしれないが、白鵬が一代年寄りにならなかった理由とか照ノ富士が年寄り株が空いてないから引退できないとか色々ウワサされてる理由がかなり理解できたと思う。経済学苦手だけど楽しく読めた!2023/07/18
やす
4
相撲界の仕組み、相撲の歴史についてよくわかる。相撲を深く楽しめるようになった気がする。2023/11/26
佐武尊(サムソン)
0
相撲ファンではなく、中島隆信先生のファンなので図書館で借りる。 相撲ファンの基礎知識を身につける本としても素晴らしいのではないかと思う。 伝統を守りつつも力士のやる気を引き出すためにどうしたら良いか、で今の一見複雑に見える世界が構築されてきたんだな。 日本経済が相撲に反映されている、というのは納得。著者はそれでも伝統をどう守るか、という方向で改革をして欲しいと言う。 日本経済も世界に合わせるべきところと、変えてはいけないところがあるんだろうな。2022/02/19