出版社内容情報
『長期経済統計』の関係者・篠原三代平、梅村又次、中村隆英、速水佑次郎、江見康一、山澤逸平の6氏が、長期統計との関わり、その後の研究成果等を興味深く解説。
内容説明
四半世紀をかけて完結した『長期経済統計』は、戦後わが国の経済学の実証研究における文字通り最大の事業であったといえます。これにより、明治以降の近代日本の経済発展の動向がさまざまな視点から明らかにされました。本書は、執筆者および関係者が、研究の過程でのエピソードもまじえながら、その後の新しい発見や問題点を指摘し、日本経済の発展の姿を生き生きと描き出したものです。
目次
序章 長期経済統計の完結
第1章 近代成長の初期条件―近世と近代
第2章 工業化―戦前と戦後
第3章 農業の役割―国際比較
第4章 成長と循環―ダイナミズムのパターン
第5章 貯蓄と資本形成―成長の源泉
第6章 産業発展と国際分業―日本の経験とアジア途上国への伝播