出版社内容情報
「不完全競争の経済学」と「不確実性と情報の経済学」という二つの経済学の流れの総合化を試み、不完全情報という視点から不完全競争を再検討する。中級者向けテキスト。
内容説明
本書は、「不完全競争の経済学」と「不確実性と情報の経済学」という経済学の2つの流れの総合化を試みる。つまり「不完全情報」という視点から、「不完全競争」を再検討する。
目次
クールノーと現代―不完全競争の経済学と不確実性の経済学
「先手の利」か「後手の利」か―クールノー均衡とシュタッケルベルク均衡
共通の需要不確実性と情報の伝達―クールノー複占のケース
情報の価値―費用の不確実性とクールノー複占市場
製品差別化と双対関係―2つの複占ゲームにおける情報伝達のインセンティブ
ベルトラン複占企業間にオける費用情報の交換
不完全情報と先手・後手―不確実性下のシュタッケルベルク市場
寡占、情報および厚生―企業数変化の効果