大人の道徳―西洋近代思想を問い直す

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大人の道徳―西洋近代思想を問い直す

  • 古川 雄嗣【著】
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  • 東洋経済新報社(2018/08発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 343p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492223833
  • NDC分類 150
  • Cコード C0036

出版社内容情報

2018年4月、小中学校で道徳が「特別の教科」に。でも、そもそも「道徳」とは何だろうか。最低限知っておくべき前提から問い直す2018年4月、小中学校で「道徳」が「特別の教科」化され、児童生徒の評価対象に加えられることになった。
しかし、そもそも日本人にとって「道徳」とは何だろうか? この問いに答えられる親や教師はいるのか。

なぜ「学校」に通わなければならないのか?
なぜ「合理的」でなければならないのか?
なぜ「やりたいことをやりたいように」やってはダメなのか?
なぜ「ならぬことはならぬ」のか?
なぜ「市民は国家のために死ななければならない」のか?
なぜ「誰もが市民でもあり、奴隷でもある」のか?
なぜ「学校は社会に対して閉じられるべき」なのか?
そもそも「人格」「自由」「民主主義」「国家」とは何だろうか?

こうした基本的な問いをマクラに、ポップなイラストを織り交ぜながら、まず道徳の前提となる「近代」とは何かというごく基本的な意味から説き起こしていく。

ベースとするのはデカルト、カントの人間観と道徳観、ホッブズ、ロック、ルソーの国家観と市民観。
さらに中江兆民やレジス・ドゥブレなど、共和主義やリベラリズムの伝統もふまえながら近代的人間としての「道徳」と「市民」および「国民」としての「道徳」の原理を解説していく。

大人たちが最低限知っておくべき前提から問い直す一冊。

【「はじめに」より】
ぜひとも本書を一読してみてほしいのは、残念ながらこれまでの学校教育のなかで、まともに「道徳」を教わる機会がなかった人、つまり、現代の日本社会の、ほとんどすべての「社会人」の皆さんです。
本書では、本来「道徳」で教えなければ/学ばなければならない、近代の人間と社会と国家の論理を、できるだけわかりやすく解説することにしました。
デカルト、カント、ルソーなどの西洋近代思想をもとに、誰もが、もう一度、ゼロから「道徳」を学び直せるように工夫しています。


第1章 なぜ「学校」に通わなければならないのか―「近代」の意味から考える「学校」の存在理由

第2章 なぜ「合理的」でなければならないのか―啓蒙主義から考える「科学」と「道徳」

第3章 なぜ「やりたいことをやりたいようにやる」のはダメなのか―デカルトから考える「自由」と「道徳」

第4章 なぜ「ならぬことはならぬ」のか―カントから考える「人格の完成」

第5章 なぜ「市民は国家のために死ななければならない」のか―社会契約論から考える「国家」と「市民」

第6章 なぜ「誰もが市民でもあり、奴隷でもある」のか―ルソーから考える「市民」の徳

第7章 なぜ「学校は社会に対して閉じられるべき」なのか―共和主義から考える「士民」の徳


古川 雄嗣[フルカワ ユウジ]
著・文・その他

内容説明

ぜひとも本書を一読してみてほしいのは、残念ながらこれまでの学校教育のなかで、まともに「道徳」を教わる機会がなかった人、つまり、現代の日本社会の、ほとんどすべての「社会人」の皆さんです。本書では、本来「道徳」で教えなければ/学ばなければならない、近代の人間と社会と国家の論理を、できるだけわかりやすく解説することにしました。デカルト、カント、ルソーなどの西洋近代思想をもとに、誰もが、もう一度、ゼロから「道徳」を学び直せるように工夫しています。

目次

はじめに―「大人」への入門
第1章 なぜ「学校」に通わなければならないのか―「近代」の意味から考える「学校」の存在理由
第2章 なぜ「合理的」でなければならないのか―啓蒙主義から考える「科学」と「道徳」
第3章 なぜ「やりたいことをやりたいようにやる」のはダメなのか―デカルトから考える「自由」と「道徳」
第4章 なぜ「ならぬことはならぬ」のか―カントから考える「人格の完成」
第5章 なぜ「市民は国家のために死ななければならない」のか―社会契約論から考える「国家」と「市民」
第6章 なぜ「誰もが市民でもあり、奴隷でもある」のか―ルソーから考える「市民」の徳
第7章 なぜ「学校は社会に対して閉じられるべき」なのか―共和主義から考える「士民」の徳

著者等紹介

古川雄嗣[フルカワユウジ]
1978年三重県生まれ。京都大学文学部および教育学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。現在、北海道教育大学旭川校准教授。専門は、教育哲学、道徳教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

獺祭魚の食客@鯨鯢

50
「近代」は終焉したと言われながら未だにその残滓が悪さを起こしている。日本国憲法が規定する家族は「核家族」を想定している。扶養される専業主婦が子育て全般を取りしきる。  身分制社会でないので、国民は全て機会の平等が与えられており学力さえあれば学歴はつけられる。  これら一見平等にみえるが本人も母親も学歴戦争、出世競争という「無間地獄」に放り込まれる。  神にすがることができない近代人は、ミーイズムの蔓延する弱肉強食の世界で心の救いを求めて彷徨する。「さ迷えるオランダ人」    

sayan

31
道徳の時間が正式な科目として2018年度からスタートした。「国や郷土を愛する態度」、「家族愛」など、某政権の思想押付けととらえる向きも強く色々と現場では混乱など識者の議論が4月にはあった。が、年末の振り返りでは全く話題になっていなかった。本書は、近代的人間としての道徳と市民および国民としての道徳の原理を解説する。挑戦的で刺激的な内容。特に、市民は国家のために死ななければならない、というルソーの解釈はエグイと著者も認める。残念な書籍と早計な結論に至りがちだが、丁寧に読むとなぜルソーがそう言うのか、興味深い。2018/09/14

樋口佳之

29
教科名じたい、つまらない誤解を生じやすい「道徳」よりも、いっそのこと「哲学」にしてしまったほうがよいのではないでしょうか。/著者自身の主張で、何の疑問も無く同意できるのはこの一文のみ/社会が市民をつくり、市民が学校をつくるのではない…学校が市民をつくり、市民が社会をつくる…この順序は、決定的…まず社会があって、その社会のなかで、市民が自然に育つのではない…社会契約とは何であったかを考えれば、これがいかに倒錯した思考であるかが、わかる/社会契約ってフィクションのはずでは2019/05/18

trazom

28
道徳とは、善良な心の指針を教えることではなく、近代の人間と社会と国家の論理を学ぶことだという視点で書かれた一冊。特に、社会契約に対するホッブス・ロック・ルソーの思想の紹介に多くの紙幅が割かれている。近年、個人の欲望を認め伸ばすのが人権的な教育だとの風潮が高まっているが、その結果が、社会に対する規律も責任も感じない放埓な市民を大量生産し、結果的に、民主主義の危機を招いていると思えてならない。その意味で、ルソーの「一般意志」、カントの「定言命法としての道徳」を再認識すべきというのは、有意義な警鐘である。2019/01/09

おせきはん

24
ルソーやカントの考えにも言及しながら、理性をもって公共的な利益を意識しながら「やるべきことをやる」のが市民の自由であることを説明しています。このような考えに依拠すれば、スイスにおいて徴兵制が持続されていることも納得できました。また、ルソーの言う「市民」が「武士」に近いと考えた中江兆民や、安楽よりも栄誉を守る「やせ我慢」の必要性を力説した福沢諭吉の思想に、西洋近代思想との共通点を見出していたのも興味深い視点でした。2019/06/30

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