出版社内容情報
いい結婚って何?
結婚ってしなきゃいけないの?
働きたくないから専業主婦はアリ?
自分にあった生き方&パートナーはどうやって見つける?
婚活論とは人生論であり、仕事論であり、
またこの少子化日本においては国家論ですらある。
東大先端研の政治学者が全力で平成・昭和の婚活を研究した渾身の一冊!
内容説明
いい結婚って、何?働きたくないから専業主婦はアリ?自分に合った生き方&パートナーはどうやって見つける?ほか、東大先端研の政治学者が全力で婚活を研究してみた。
目次
序章 結婚のかたち
第1章 婚活0.0―パンダから雑誌『結婚潮流』へ
第2章 発掘!!雑誌『結婚潮流』
第3章 「みんなで渡れば怖くない」―85年~90年代の婚活論
第4章 婚活1.0―婚活論のゼロ年代
第5章 婚活本の世界
第6章 国家と結婚―これからの婚活と結婚のゆくえ
終章 さいごに
著者等紹介
佐藤信[サトウシン]
東京大学先端科学技術研究センター助教。1988年、奈良県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院法学政治学研究科博士後期課程中退。博士(学術)。2015年より現職。専門は政治学、日本政治外交史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりん
19
感想一番乗り。戦後からの婚活について、背景や流行った雑誌や書籍を挟み論じられる。本文と下段の「副音声」で文字数多い割に読みやすい。紹介されている年代の一部しか分からないけど、ここまでまとめあげたのはすごいと思った。雑誌「結婚潮流」「婚活0.0」「バブルのHanako」「マーケティング婚活」政治学者の著者がなぜ婚活をテーマにしたのかは、あとがきにあるが学問的価値があると思ったかららしい。2019/07/08
ケー
8
政治学者が書いた婚活を巡る戦後の思想史であり、社会史。学術的な根拠があるしっかりとした本でありながら、いい意味で本人の専門外の領域ともいえる分野なので、読み味が結構ライトで肩ひじ張らずに読める。出版社が東洋経済新報社なのも理由の一つなのかも。そして作者に負けないくらいくらいの行動力を持つY編集者さん。本編下部のコメンタリーのなかでさらっと書いているけれど、結構とてつもないことやってる。下手したら逃げ恥以上の既存社会への抵抗かも。2021/01/24
Taizo
5
2019年に発刊された、タイトル通り戦後日本の「結婚観」の流れを俯瞰するレビュー論文のような一冊。著者は発刊当時31歳と非常に若い研究者(東大助教)の佐藤信氏。「クロワッサン」→「結婚潮流」→「anan・ゼクシィ」→「マーケティング婚活とマッチングサイト」→「婚活時代」とその時ごとに社会に浸透した考え方を大きな流れで紹介。そこから少子化という国難に対して国家は結婚をどう捉えていくべきか、と展開していく。特に主張という主張があるわけではないが、分野を語る上での基礎知識が非常によく纏まっている印象。2021/11/27
ア
4
政治学者による1970年代以降の「婚活」の歴史。勉強量というか、資料の幅と量に驚くばかり。2023/07/10
YUJIRO
4
副音声のパートが新鮮で面白い。極めて個人的な領域である一方で、制度、法律的に国家の領域とも重なる結婚。自分の思い込みを別の面から眺められる。2019/07/14