夫夫円満

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夫夫円満

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492223468
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C3036

出版社内容情報

日本にやってきた米国総領事は朗らかで聡明な男性。ただ普通とちょっと違っていたのは奥さんが男性だったこと。その人生と日本体験。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

152
米国総領事であるアメリカ人のパトリックと同性婚をした日系ブラジル人のエマーソン。家族へのカミングアウト、二人の出会いから現在に至るまでを振り返ったノンフィクション。特に新しい情報は個人的になかったが、身近な話に共感する部分が多かった。中でも特に「どっちが女役?妻役?」と人に聞かれる件。家事を主にしている僕が妻役と固定観念で決め付けられることがよくあって呆れるのだよね。同性愛はあくまでも同性関係であり異性の代用なんかじゃない。巻末の「ゲイにまつわるQ&A」が痛快で笑えた。でも日本はまだマシなんだとも思った。2014/09/08

harass

75
大阪神戸米国領事館の総領事と日系三世ブラジル人のカップルの同性婚の本。LGBT一般向け啓蒙書。二人のこれまでの人生や相手との出会いと生活をそれぞれの視点で語る。ゲイであることの苦悩と世間、家族との葛藤と新宿二丁目での出会いなど。外交官として出世してきたパトリックの文は生真面目さがにじみ出ていて、次のエマーソンの文はラテンの血のせいか、パトリックとは対照的でいろいろおもしろい。正直興味本位で手に取ったのだが、なんかすいませんという気になった。文化の差を味わえた。良書。2020/08/24

かっぱ

8
2011年に大阪・神戸アメリカ総領事となったパトリックには同性の"夫"がいた。彼らの若い頃の悩みや出会い、日本での受け止められ方などが描かれている。家族にカミングアウトした際に精神科医に連れて行かれ検査を受けたあげく、医師が泣く母親に「本人は正常。あなたの方が明日からこの病院に通いなさい」というところなど面白い。LGBTをことさら美化することなく人は人それぞれということを丁寧に伝えている良書。ところで書名でググったら政府刊行物として出てきたのだけれど政府刊行物なのか?日本でも2020年までに合法化しそう。2014/07/26

田仲

8
人は、一人ひとり違いがある。それを受け入れて、ありのままで生きる。ただ、私たちには共通点がある。それは、我々には違いがあるという、絶対的な共通点だ。/// この本を読んで、まず、母や職場の人に読んでほしいなぁと思った。カミングアウトする相手に、カミングアウトと同時にプレゼントしたい。おこがましいけれどね笑。昨日、同業者のL友ができた。そして、語り合った結論は、教育現場こそ、マイノリティーであることや人とは違うことが悪いことではないと教えていかなければならないということ。日本人で、まだ良かったのかもなぁ。2014/07/21

美甘子

3
人生において、ターニングポイントを与えてくれる本は何冊かあるが、この一冊も私にとってそのような存在となった。単純に、欧米であるから、ゲイライツへの取り組みは日本よりもずっと進んでいるものと信じていたが、まだまだ世界的にもゲイに寛容な社会は動き出したばかりだと知った。日本は閉鎖的な国だから、遅れていると考えていたけれど、宗教的な拒絶がない分、LGBTを受け容れる土壌があるという視点も新しいものだった。2015/05/05

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