ビッグの終焉―ラディカル・コネクティビティがもたらす社会の未来

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  • サイズ B6判/ページ数 447,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492223376
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C3036

出版社内容情報

高度なネットワークの発達で、政治・ビジネス・文化などの権威が崩壊する。その開かれた未来と、混迷する社会を描いた警世の書。

人と人がいつでも、瞬時に、地球上のどことでもつながり合う能力は、世の中を劇的に変えている。ソーシャルメディアのパイオニア、政治・ビジネス戦略のエキスパートとして第一線で活躍し、ハーバード大学ケネディスクールでも教鞭をとる著者が、新しいテクノロジーがもたらす社会の未来の素晴らしさと恐ろしさを説く。
 市民がソーシャルメディアを使って政府を倒す。オンラインで資金を調達する草の根勢力が政府の権力を揺るがす。オンライン講義が普及して、大学は学生の確保に苦しむ。市民ジャーナリストやブロガーの出現で既存のニュース媒体は劣勢に立たされる。伝統的機関に革命の波が押し寄せている。新しいテクノロジーは両刃の剣だ。社会を良くすることもあれば、意図せざる結果を生むこともある。
 新しいテクノロジーは世界を劇的に変える計り知れない力を持っている。注意深く使わなければ、暗澹たる未来に行き着き、自由を奪われ、基本的な人間の価値が脅かされることになりかねない。私たちの未来はどこにあるのか。著者の深い洞察と熱い想いが凝縮された未来への希望と警鐘の書。

第1章 すべて焼き払え
第2章 ビッグ・ニュース
第3章 ビッグ・パーティー
第4章 ビッグ・ファン
第5章 ビッグ・ガバメント
第6章 ビッグ・アーミー
第7章 ビッグ・マインド
第8章 ビッグ・カンパニー
第9章 ビッグ・チャンスをつかめ
解説(佐々木俊尚)

【著者紹介】
ニコ・メレ
ハーバード大学ケネディスクール講師、エコーディット社未来研究員
目まぐるしく変化するデジタル時代の未来を予測する気鋭の論客。ソーシャルメディアやWeb 2.0を政治やビジネスに活用した先駆者である。2004年の大統領選挙において民主党ハワード・ディーン候補の陣営で、ITを駆使して選挙資金集めなどを行い、アメリカの政治界に革命的な変化をもたらした。インターネットのコンサルティング会社エコーディットを設立し、さまざまなNPOやフォーチュン500社に選ばれた企業などにコンサルティング活動を続けている。その他、スタートアップ企業の数社の創設・経営に参画。現在、エコーディット社の未来研究員として活躍するほか、ハーバード大学ケネディスクール(行政大学院)にて、インターネットと政治について教鞭を執る。西アフリカ生まれ。幼少時をアジアやアフリカで過ごす。ウィリアム・アンド・メアリー大学卒。

内容説明

私たちは「ラディカル・コネクティビティ」を手に入れている。それは膨大なデータを瞬時に、いつでも、地球上のどこにでも送ることができる、とてつもない能力である。革命的な接続性を生み出すラディカル・コネクティビティは、政治、ビジネス、文化を一変させている。伝統的な「大きな」機関の根幹が揺るぎ、成り上がり者や反逆者が力をつけているのだ。目の前に迫り来る大組織の崩壊と、本当の未来。

目次

第1章 すべて焼き払え
第2章 ビッグ・ニュース
第3章 ビッグ・パーティー
第4章 ビッグ・ファン
第5章 ビッグ・ガバメント
第6章 ビッグ・アーミー
第7章 ビッグ・マインド
第8章 ビッグ・カンパニー
第9章 ビッグ・チャンスをつかめ

著者等紹介

メレ,ニコ[メレ,ニコ] [Mele,Nicco]
目まぐるしく変化するデジタル時代の未来を予測する気鋭の論客。ソーシャルメディアやWeb2.0を政治やビジネスに活用した先駆者である。インターネット・コクサルティング会社エコーディットを設立し、グーグル、クリントン・グローバル・イニシアティブ、国連など、さまざまなNPOやフォーチュン500に選ばれた企業などにコンサルティング活動を続けている。その他、スタートアップ企業数社の創設・経営に参画。現在、エコーディットの未来研究員として活躍するほか、ハーバード大学ケネディスクール(行政大学院)にて、インターネットと政治について教鞭を執る

遠藤真美[エンドウマサミ]
翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

64
パソコンやインターネット、携帯電話等によって膨大なデータを瞬時に送る能力『ラディカル・コネクティビティ』。これが世界に広がることによって、政府や軍隊、大企業といった『Big』なものの根幹を揺るがし、一変させている。今や一個人が大企業を転覆させ、市民が国家を転覆させ、サイバーテロリストが軍隊を混乱させる。ラディカル・コネクティビティは使い方によっては"反体制"となりうる。大切なのは、Bigが今の形に固執することなく、こうした時代のテクノロジーと調和するよう再設計することだ。 2018/08/30

Arowana

6
いろんな意味ですごい時代が到来してきたものだなあと驚く次第です。クリエイティブなスキルがないとジリ貧になっていきそう…。2014/11/30

izw

5
膨大なデータを瞬時に、いつでも、地球上のどこにでも送ることのできる能力「ラディカル・コネクティビティ」によって、「大きなもの」が終焉を迎え、「小さなもの」主体の社会に急激に変化する、という主張を様々な分野について実証し、これからどうすべきかを議論している。 分野として、ニュース(メディア)、パーティ(政党)、ファン(エンターテイメント)、ガバメント、アーミー、マインド(大学、学会、知識創造・共有)、カンパニーを取り上げている。パーティでは、ネットを使った選挙戦の経験を元に書かれていて、非常におもしろい。2014/04/16

roughfractus02

4
著者は政府、企業、大学、軍事力、メディア等「大きいもの」の優位性が保てない事例を米国の日常から抽出し、その不安定さがGoogle、Amazon、Apple、Facebook等「さらに大きいもの」に関わるという。本書では両者と個人との繋がりが区別される。前者では分割できない部分として全体である「大きいもの」と制度で繋がる。一方、後者では「さらに大きいもの」にデータを送る代行者としてマシンで繋がる。他方、この二つの繋がりから成るラディカル・コネクティビティは両者をはみ出るもの(Anonymous)も生み出す。2018/05/26

onaka

4
ラジカルコネクティビティによって伝統的な大きな組織が破壊されつつある現状を手放しで歓迎するのでなく、未来のあるべき姿としてビッグとスモールがうまくバランスした地点を見出す必要がある。政府、軍、教育、企業、エンタメ、ジャーナリズム等々、再構築、再創造に向けた具体的な処方箋はないが、それに到るためのヒントが散りばめられている。好感触!2015/03/23

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