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内容説明
自らも娘を育てるジャーナリストが、女の子を取り巻くカルチャーを徹底調査。マーケティング担当者、心理学者、神経科学者、親と子どもたち自身に話を聞き、国際玩具見本市を訪れ、おとぎ話や子どもの美人コンテスト、少女がはまるネットの世界まで分析!女の子に容姿を過剰に意識させる風潮に警鐘を鳴らし、親へ対策をアドバイスする。
目次
第1章 なぜ、男の子がいいと思ったか
第2章 シンデレラのどこがいけないの?
第3章 ピンクだらけ!
第4章 女の子と男の子
第5章 輝いて、かわいいおチビちゃん!
第6章 ピストルといばら姫
第7章 清純からふしだらへ:ディズニープリンセスの変身
第8章 マントの威力
第9章 あなたとわたしと622人のボーイフレンドの間だけの話
第10章 真のガール・パワーとは
著者等紹介
オレンスタイン,ペギー[オレンスタイン,ペギー][Orenstein,Peggy]
ジャーナリスト。『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』の寄稿者であり、『USAトゥデイ』、『ヴォーグ』、『ペアレンティング』ほか多くの雑誌に記事を書いている。北カリフォルニアに夫と娘と暮らす
日向やよい[ヒムカイヤヨイ]
会津若松市出身。東北大学医学部薬学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
14
アメリカの少女たちが「ディズニープリンセス」関連のアニメやグッズから受ける影響を例として、幼い頃から少女たちが外見に磨きをかけるように促される状況に警鐘を鳴らしている。「子ども美人コンテスト」の事例については眉を顰めてしまう。 ルッキズムは、身体の健康から雇用差別まで女性差別に直結していることを再確認した。フェミニズムのルポとして読みやすく、面白い内容だと思う。2020/12/11
くさてる
10
娘を持ったアメリカの母親が、世にはびこる少女向けのプリンセス願望に危機感を覚えて様々な分野を調査した結果、びっくりしたり絶望したり、子育ての現実と理想にもやもやする内容で、とても面白かった。とりあえず大声で、「日本の少女には、自分の力で戦って王子様のキスを必要としないプリキュアがいます!」と教えてあげたい。フェミニズムとフェミニティのバランス、というテーマも興味深かったです。2013/09/22
ふぇるけん
9
娘を持つ親にとっては興味深い一冊。なぜ女の子のおもちゃはピンクだらけで、みんな小さなプリンセスでなければならないの?そんな疑問から始まり、そういったものたちを遠ざけることがいかに難しいか!我が日本でもみんながアイドルを目指すべきのような無言の空気を感じる。そういったものをすべて避けて通るのは難しいかもしれないが、もっといろんな世界を見せてあげるように努力する必要がありそうだ。。。2014/04/18
やん
7
いろいろジェンダー系の本やら話やら聞いたことはあったけど、この人は切り口が面白い。多くのフェミニストが『トワイライト』はベラの“自己の無さ”の恐怖に戦いていたけど、それをオレスタインは「少女たちにセックスを感じさせるが、そのためにセクシーに見える必要が無い。プレッシャーを与えない存在」と述べている。そういわれれば確かに!見方を変えれば変わるもんだ。まぁトワイライトはつまらないと思うけど!!あと、アメリカの異常なコンテストの話が見れてよかった。2013/06/23
まゆぼー
6
自分の娘をお姫様のようにかわいいと思っているから娘のお姫様願望に逆らえず、プリンセス商法に乗せられてしまうというの、なるほどと思った。子持ちじゃなくてもいろいろ考えさせられる1冊。2016/03/16