内容説明
人類は「生存の限界」に直面している。地球を激しく収奪する現代文明は、いつ、どのように崩壊するのか。崩壊の危機を回避するために、いかなる文明をどのように創造すべきか。その「方策」と「解」を大胆に提言する。
目次
第1章 限界に近づいている地球システムの中の「人間圏」
第2章 地球文明の未来を予告しているアフリカの惨状
第3章 脳科学の立場から見た人間・文明・環境
第4章 利他的遺伝子の優越する生命文明の地平に向かって
第5章 現代文明は科学技術で滅びるのか
第6章 まとめにかえて―新たな文明原理は危機の時代に生まれた
著者等紹介
稲盛和夫[イナモリカズオ]
1932年、鹿児島生まれ。鹿児島大学工学部卒業。59年、京都セラミック株式会社(現・京セラ)を設立。社長、会長を経て、97年より名誉会長。また、84年には第二電電(現・KDDI)を設立、会長に就任。2001年より最高顧問。2010年2月より日本航空会長に就任。京都商工会議所名誉会頭。スウェーデン王立科学技術アカデミー海外特別会員。ワシントン・カーネギー協会名誉理事。全米工学アカデミー海外会員。1984年には稲盛財団を設立し理事長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くらーく
0
ローマクラブが、1970年に成長の限界を発表し、本書では生存の限界を言っている。さて、どうなる事やら。個人的には、困ったら対応するだろうし、諦めて死を選ぶかもしれないし。ま、何とかなるんじゃない?2014/09/13
ケンサン
0
もう10年以上前に発行された著書。稀代の異分野の専門家がビジネス界の重鎮稲盛氏を囲み、地球文明の危機を論じ合う。次世代のためにも今こそ人類が立ち向かうべきとの熱いメッセージ。伊藤氏による科学の光と影、功罪は理解でき、まさしく核の脅威は今も眼前と我々の前にそびえ立つ。当時それほどでもなかった疫病の脅威は現在進行形で世界を震撼させている。今なら皆さん、どのように語られることか?とにかく別冊の倫理編が楽しみである!2022/02/13