出版社内容情報
今の均質化した大学卒業者では、産業界のニーズを満たすことはできない。日本の産業競争力を維持するという視点から、大学改革議論に一石を投じる。
内容説明
大学は革新システムの中核的存在たりえるか。日本の産業競争力の維持・強化という観点から、大学改革の議論に一石を投じる。情緒的な改革論を排し、より本質的な議論が行われるための土台を提供する。
目次
第1部 高等教育・研究システムと産業発展の相互作用(近代日本における産業構造変化と教育システムの相互作用;シリコンバレーの産業発展とスタンフォード大学のカリキュラム変遷;米国経済の復活と高等教育システム ほか)
第2部 産業人材供給システムと大学改革(企業の人材戦略の変化と大学教育;米国の大学における高等職業教育の成功;日本の大学生の数学力 ほか)
第3部 イノベーションを生み出す社会システム構築と大学改革(研究の創造性を生むチームの多様性;大学教員の流動性と学問的生産性;大学教育・研究組織のオープン・アーキテクチャ戦略 ほか)
著者等紹介
青木昌彦[アオキマサヒコ]
東京大学卒業。ハーバード大学等を経て、現在スタンフォード大学経済学部教授兼経済産業研究所長、経済学博士。著書に『経済システムの進化と多元性』『転換期の東アジアと日本企業』(編著)ほか
沢昭裕[サワアキヒロ]
一橋大学卒業。通商産業省入省。工業技術院人事課長を経て、現在経済産業研究所研究部長。MPA(プリンストン大学)
大東道郎[ダイトウミチオ]
東京工業大学大学院修士課程修了。通商産業省入省。大臣官房政策審議室を経て、現在資源エネルギー庁新エネルギー対策課新エネルギー対策調整官
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