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出版社内容情報
日本社会の安定をもたらしているのは、人と人との関連を重視する「間人主義」が生む強固な信頼関係だ。グローバルな視点で日本社会の基盤システムを再検討する。
目次
第1部 グローバリゼーションの中の日本社会(信頼社会とは何か;日本は本当に異質・特殊なのか;世界の中の「日本イメージ」―自画像と肖像画との違い;グローバリゼーションの中の日本型システム;信頼「文明」としての日本的経営)
第2部 日本型システムとは何か―「間柄」による社会編成(人間関係の二つのモデル―W型とO型;日本人の「間柄」特性;日本文明にとっての「間柄」;日本人にとって集団主義とは―「協同団体主義」)
補論 比較社会論の立場から眺めた日本社会
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
28
個人主義に対し、他者との関係に紐づけられた自己像を基礎とする「間人主義」を提唱した濱口が、その自己の在り方を社会的信頼へと結びつける。20年前の本だが、今もその展開は有効だ。◇日本特異論への対抗として書かれたもの、この本でいう「日本」と「欧米」の対比の構図はすっかり様変わり。日本は個人主義・業績主義の側へと近づき、欧米はこちら側に。もはや国の違いよりも企業や場の違いのほうが大きく感じられるのが面白い。◇ここでの「間人」は多元化しておらず、一つの間柄に位置付けられているのも面白い。それが20年ということか。2016/06/12
がっち
2
言わばソーシャルキャピタルか。個人と個人のつながりが薄くなってきたからこそ、このソーシャルキャピタルを高めていかなければならない。これは思いやりとかいう日本独特の思想からきているとも言ってよい。そしてこれは世界でも応用ができるものであるのだ。D2011/08/13
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