出版社内容情報
「第2の首都」大阪はなぜ凋落したのか?万博から維新の改革まで大阪をめぐる政治の攻防50年史。
内容説明
70年万博の絶頂、共産党府政、ノック・女性知事時代、橋下・維新の登場、松井・吉村体制へ…。実力派作家が多くの関係者証言から描く大阪政治の軌跡と挑戦。
目次
戦後大阪政治の攻防
「2025大阪・関西万博」の誘致成功
絶頂の「1970年大阪万博」
黒田共産党府政
関西国際空港建設
政治家・塩川正十郎
バブルと五輪挑戦
ノックと初女性知事
橋下徹の実験
大阪都構想の誕生
維新・冬の時代
松井・吉村体制
維新大躍進
大阪は燃えているか
著者等紹介
塩田潮[シオタウシオ]
ノンフィクション作家・評論家。1946年生まれ。高知県吾川郡いの町出身。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。雑誌編集者、記者などを経て、1983年、著書『霞が関が震えた日』刊行でデビュー。同年、同作で第5回講談社ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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trazom
105
「繁栄の大阪」の頂点を極めた70年万博以降の大阪府市の政治攻防を振り返り、現在の維新の姿を描くドキュメント。共産党知事による経済停滞とその後のバブルに踊った乱脈府政が、横山ノック知事・太田房江知事という仇花を生み、その反動が維新という怪物の誕生につながっている。メディアを味方につけて「見える感」「やってる感」を演出する維新の「見せる政治」と、それに喝采を送る有権者たち。「大阪は日本の先行モデル」(堺屋太一)と言うが、この50年間の大阪の選挙結果が「民主主義の限界」を示唆する先行モデルでないことを祈りたい。2022/08/05
スプリント
7
大阪の政治は全国の他の自治体と異なりかなり独自性があると理解した。 過去の経緯を知るにはよい本。2025/04/20
西澤 隆
6
いわゆる「維新賞賛本」かと思って読み始めたら、いきなり戦後の五輪と万博の話が語られ、左翼首長時代、横山ノック太田房江時代に分量たっぷりの塩爺こと塩川正十郎列伝まで大阪の50年が語られる。ただ、確かに変なところに注力して赤字を積み上げ癒着天国となった経過は見えるものの「誰がなにをやらかしたか」は案外と手心を感じる書きっぷりで誰かをこっぴどく貶めてはいないものの検証的記述は薄く感じる。いわゆる「都構想」も意外な人が言い出しっぺを自称していたりと、なかなか細かい「へー」は多い。そういう意味ではエピソード集かな。2023/07/20
Jun Masuno
3
興味本位で読みました。全編、維新に好意的に書かれているかと思います。タイムラグがあるので、万博のことなどこのような現状の中、違和感があった。いずれにしろ、箱もの、打ち上げ花火など、過去の成功事例を踏襲するのでは、何も改善しないと感じた。2023/10/20
Everything is good
1
★★★★2023/07/21
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