北朝鮮入門―金正恩体制の政治・経済・社会・国際関係 (新版)

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  • サイズ A5判/ページ数 305p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784492212295
  • NDC分類 302.21
  • Cコード C3031

出版社内容情報

気鋭の研究者と記者が、金正恩体制、経済、社会、国際関係、核開発に至るまで、謎に包まれる北朝鮮の全体像を平易かつ網羅的に解説。2011年12月の金正日死去で始まった金正恩体制の北朝鮮は、
核・ミサイル開発の速度をそれまで以上に速めているように見える。
2016年1月には「初の水爆実験に成功した」と主張、
大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発も進展している。
潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)も実戦配備に近づいている模様だ。

北朝鮮の核・ミサイル開発は、日本にとって直接の脅威となる。
国民的な関心の高い日本人拉致問題の解決も進んでいない。
日本の安全保障を考えるならば、北朝鮮を知ることは必要不可欠である。
隣国である以上、嫌いだから無視すればいいということにはならない。

本書では、何が問題なのかを知り、問題解決に近づけるために、
気鋭の研究者と新聞記者が、
金正恩体制、経済、社会、国際関係、核開発に至るまで、
日本人にとって理解不能に近い、謎に包まれる北朝鮮の全体像を
平易かつ網羅的に解説。

図表、用語解説、北朝鮮の憲法、関連年表、文献紹介など、
資料も充実しており、この一冊で北朝鮮のすべてがわかる!


はじめに
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の概要
北朝鮮の国旗・朝鮮労働党の党旗
北朝鮮の地図
第1章 金正恩時代の幕開け<新体制の北朝鮮>
第2章 王朝国家・北朝鮮<3代世襲小史>
第3章 なぜ拉致を認めたのか<日朝関係>
第4章 究極の格差社会<北朝鮮経済>
第5章 平壌ではやる韓流<北朝鮮社会>
第6章 体制が揺るがない理由<北朝鮮政治体制>
第7章 統一へのためらい<南北関係>
第8章 なぜ中国は北朝鮮をかばうのか<中朝関係>
第9章 核ミサイルの照準はどこか<米朝関係>
おわりに
用語解説
北朝鮮の憲法
朝鮮労働党規約
日朝平壌宣言
文献紹介
参考文献
関連年表

礒崎 敦仁[イソザキ アツヒト]
礒崎 敦仁(イソザキ アツヒト)
慶應義塾大学准教授
1975年東京都生まれ。慶應義塾大学商学部中退。在学中、上海師範大学で中国語を学ぶ。慶應義塾大学大学院修士課程修了後、ソウル大学大学院博士課程に留学。在中国日本国大使館専門調査員、外務省専門分析員、警察大学校専門講師、東京大学非常勤講師、ジョージワシントン大学客員研究員、ウッドロウ・ウィルソンセンター客員研究員を歴任。慶應義塾大学専任講師を経て2015年から現職。共編に『北朝鮮と人間の安全保障』(慶應義塾大学出版会、2009年)など。

澤田 克己[サワダ カツミ]
澤田 克己(サワダ カツミ)
毎日新聞論説委員
1967年埼玉県生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。在学中、延世大学(ソウル)で韓国語を学ぶ。1991年毎日新聞社入社。政治部などを経てソウル特派員を計8年半、ジュネーブ特派員を4年。2015年から現職。2011?12年に神戸大学大学院客員教授、2016年から慶應義塾大学非常勤講師を兼任。著書に『「脱日」する韓国』(ユビキタスタジオ、2006年)、『韓国「反日」の真相』(文春新書、2015年、アジア・太平洋賞特別賞)。訳書に『天国の国境を越える』(東洋経済新報社、2013年)。

内容説明

弾道ミサイル発射、核実験…金正恩の真の目的とは?気鋭の研究者と記者が、金正恩体制、経済、社会、国際関係、核開発に至るまで、謎に包まれる北朝鮮の全体像を平易かつ網羅的に解説。用語解説、北朝鮮の憲法、関連年表、文献紹介など、資料も充実!

目次

第1章 金正恩時代の幕開け―新体制の北朝鮮
第2章 王朝国家・北朝鮮―3代世襲小史
第3章 なぜ拉致を認めたのか―日朝関係
第4章 究極の格差社会―北朝鮮経済
第5章 平壌ではやる韓流―北朝鮮社会
第6章 体制が揺るがない理由―北朝鮮政治体制
第7章 統一へのためらい―南北関係
第8章 なぜ中国は北朝鮮をかばうのか―中朝関係
第9章 核ミサイルの照準はどこか―米朝関係

著者等紹介

礒〓敦仁[イソザキアツヒト]
慶應義塾大学准教授。1975年東京都生まれ。慶應義塾大学商学部中退。在学中、上海師範大学で中国語を学ぶ。慶應義塾大学大学院修士課程修了後、ソウル大学大学院博士課程に留学。在中国日本国大使館専門調査員、外務省専門分析員、警察大学校専門講師、東京大学非常勤講師、ジョージワシントン大学客員研究員、ウッドロウ・ウィルソンセンター客員研究員を歴任。慶應義塾大学専任講師を経て2015年から現職

澤田克己[サワダカツミ]
毎日新聞論説委員。1967年埼玉県生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。在学中、延世大学(ソウル)で韓国語を学ぶ。1991年毎日新聞社入社。政治部などを経てソウル特派員を計8年半、ジュネーブ特派員を4年。2015年から現職。2011~12年に神戸大学大学院客員教授、2016年から慶應義塾大学非常勤講師を兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nnpusnsn1945

52
情報が多少古く値段は高いが、北朝鮮の情報を知る上で間違いはなくおすすめできる一冊である。初心者向けながらも発見があった。党階級と一般国民との格差のみならず、国民の中でも闇市で儲けたものとそうでない者の差が90年代に拡大したようである。70年代に新聞各社が『地上の楽園』と言っていたが、右派的な産経も礼賛していたとは驚いた。ただ、産経出版の『金正日秘録』は良作らしい。読んで見て損はなさそうである。主体思想は国体の本義を参考にしているのは皮肉だが、考案者の黄長華が日本に留学していたかららしい。2021/10/08

ntahima

27
【読み放題11】「隣国を知れ!」と識者は言うが、この中に北は入っていないようだ。一般的な日本人が知りえる彼の国の情報と言えば、ワイドショーで伝えられるミサイル、核実験、拉致等。話題がそこで止まっている間は良いが、時には知りえた情報を過剰一般化し、その矛先が弱者に向かう。批判するなら先ず相手を知るべき。長く韓国に居たので、北についても詳しいと錯覚していたが、南に居ても北のことは分からない。本書は題名通り入門書である。イデオロギー色は殆どなく内容は非常に網羅的。入門書として、参照用としては非常に秀逸。要保存。2017/02/21

BLACK無糖好き

24
北朝鮮の政治・軍事・外交・経済・文化・社会事情等を解説。全体像を把握するのに役立つ。石丸次郎さんのアジアプレス(北朝鮮内部で秘密裏に取材活動をする北朝鮮人記者を育てながら生活情報を収集するメディア)や、韓国のメディアによる北の現地情報収集に、中国や韓国のプリペイド携帯電話が使われているようだ。この手の携帯を北朝鮮国内に持ち込むのは当然違法行為だが、税関職員を買収するなどで相当流入しているらしい。又、北朝鮮非公開の内部文書も流出している。本書巻末の最新の朝鮮労働党規約もその一つ、情報統制にも変化の兆しか?2017/03/04

Emkay

15
総花的な内容ながら頭が整理される。昨今脅威ばかり感じるので、一体何を考えているのかヒントにはなる。韓国と違い、経済発展が止まった上に中露軍が手を引いたのが今の危機的状況の発端だと気づく。金正日体制に移るころ、NPA脱退の頃燃料棒で一喜一憂していた第一次危機が牧歌的に見えてしまう。米国主導の核不拡散体制の矛盾をついてきたが、いつのまにかレッドラインが中東への核兵器輸出まで後退していることにも気づく。トランプ挑発の背景には、オバマの無視政策が与えてしまった兵器開発の時間的猶予があるという点には同意した。2017/10/06

Wisteria

15
入門と言うだけあって分かりやすかった。現在だけではなく、金日成〜金正日〜金正恩の三代世襲の話など大変興味深く読んだ。謎の怪物のように思っていた彼らも一人の人間なのだなと感じられた。ここ数ヶ月毎日のように北朝鮮のニュースに触れている。この本が出版されて半年も経っていないのに古く感じられるほど、北朝鮮はますます複雑な国になってしまった。今まさに時代が変わりつつある真っ只中にいるのかと怖い。冷静でいるために勉強して行きたい。2017/05/06

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