行政ビジネス

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  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492211960
  • NDC分類 318
  • Cコード C3031

内容説明

自治体をはじめ、広く行政に求められているのは、なんだろうか。「住民や民間企業と一緒になって、地域や社会の活力を生み出し、さまざまな課題を解決していくこと」ではないだろうか。そのためには、従来の行政手法やスタイルを革新していかなければならない。「恐竜博物館」など、福井県観光営業部の取組みを紹介しながら、挑戦する行政の姿を描く。

目次

第1章 「行政がビジネスをする」ということ(行政の仕事?民間の仕事?;恐竜がビジネスで動き出す;ミュージアム・マーケティング byコトラー)
第2章 行政ビジネスを理解する(公私混同?;行政ビジネスを「3D」で考える)
第3章 行政ビジネスを進める(行政が「営業」する;行政営業のスタイル;行政営業の商品づくり;行政と民間企業のコラボレーションの実践例)
第4章 行政ビジネスを創造する(NPMで広がる公共マーケット;NPMマーケット誕生によるビジネスチャンス;NPMマーケットの課題;ソーシャル/ビジネスと行政ビジネス;新しい公共)
第5章 行政ビジネスのこれから(行政ビジネス、ビフォー・アフター;苦肉の策;行政ビジネスを支える仕組みづくり)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まる@珈琲読書

6
★★★★☆ ■感想:民間からすれば当たり前のことも行政では、法令などの縛りで、できなかったり煩雑な手続きが必要になる。とは言っても、今までどおりの許認可と補助金というやり方では多くの地方自治体はジリ貧になる。生き残るには、勝ち抜くにはどうしたらよいか、行政も真剣に考えなければならない時代だと感じた。 ■メモ:アウトプットからアウトカムへ。行政の無謬性の克服。 2017/08/19

takizawa

6
NPMの手法を用いた行政改革が公私二元論を前提としているのに対し,行政ビジネスは公私融合論を前提とする。福井県の恐竜博物館ブランド化がまさに典型的だがお互いにとって利益になることをお互いの強みを活かしながら行うもの。こんな上手く行くかいと思いつつもとてもwktkする一冊だった。もう少し生々しい話(税収とか税収とか税収とか)が出るかと思っていたので結構ソフトに感じた。本題から逸れるところでは指定管理者マーケットやコンサルと行政の関係に注目したいなー。2011/12/03

suzuki hirokazu

5
福井県の恐竜ビジネスから始まり、NPMからPFI、NPOと、80年代から足許の行政改革を挙げ、今後のビジネスする行政の在り方を述べたもの。結局は、公共や行政という範囲を定義し直すところが始める必要があって。その次に、「これまで行政がやってきたのに、民間がやって大丈夫なのか」という不安、それとその逆の「そんなことを行政がやっていいのか」という不満を地道に解消していかないと駄目なんだろうと思う。それがうまくいって、それぞれ自律出来たときに、アウトカムとして出てくるんだろうなあと感じる。2015/04/24

まゆまゆ

3
公私の区分、行政と民間の役割分担、公共性と市場の原理など、これまで分けて考えられていたことが、明確に区分できなくなっている。市民協働だけでなく企業との協働も必要になる。これを成功させるには分離してではなく相互乗り入れの考え方で、公務員が規則に縛られず自由に行動できる仕組みづくりが必要。福井の恐竜の話は初めて知ったが、参考になる取り組み。2012/02/01

tfj

2
近年理想に掲げられるNPMの先駆けとして福井県の恐竜ビジネスを紹介する。行政職員は指導や許認可を行うだけでなく積極的に民間に営業をかけるべきである・民間は地域課題を行政と一緒に考えるべきであるというのが主旨。 この頃は官民連携と銘打った取り組みは普及しているものの、お金を使ってこんなことをやりました・アンケート結果はこうでしたという形だけに終わっていて、長期的な効果が不明なものも多いように感じられる。民間も行政もお互いにもう一歩踏み出して、制度づくりや事業の企画立案まで求められるのかもしれない。2022/09/04

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