小泉改革の政治学―小泉純一郎は本当に「強い首相」だったのか

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小泉改革の政治学―小泉純一郎は本当に「強い首相」だったのか

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  • サイズ A5判/ページ数 353p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784492211892
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C3033

内容説明

首相が指導力を発揮しうる条件とは何か。不良債権処理、予算編成など、小泉政権の政策過程を分析し、「強い首相」論をより深く検証する。

目次

第1章 小泉改革は揺らぐことなく進んだのか―構造改革と官邸主導の政策決定
第2章 不良債権問題はいかにして解決されたのか―金融行政の政治学(1)政策過程
第3章 不良債権問題はいかにして解決されたのか―金融行政の政治学(2)分析
第4章 官邸主導の予算編成はどこまで実現したのか―予算編成の政治学
第5章 経済財政諮問会議はなぜ税制改革に失敗したのか―税制改正の政治学
第6章 2005年総選挙は政策過程をどのように変えたのか―「小泉支配」確立後の経済政策の政治学
第7章 日本銀行はなぜ金融政策を転換したのか―金融政策の政治学
終章 小泉改革の成果と限界

著者等紹介

上川龍之進[カミカワリュウノシン]
1976年福岡県に生まれる。1998年京都大学法学部卒業。2002年京都大学大学院法学研究科博士後期課程修了。京都大学博士(法学)。日本学術振興会特別研究員、愛媛大学法文学部助手、講師を経て、大阪大学大学院法学研究科准教授。専攻は政治過程論、政治経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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中将(予備役)

2
著者は、「強い」首相を支える要因として、制度や演出以外に時代状況があることを、見落とされがちな妥協や政策決定手法の変化から透かし見る。小泉後の何人かの首相を思い出すと納得出来る。2005年以降退陣後も諮問機関の影が薄くなったとの捉え方には、一貫して政策会議の比重が増えているとの反論もありそう。2019/06/25

0
飛ばし飛ばしだが読んだ。小泉政権下では官邸主導による改革が成功した、という通説的理解を再検討する問いの設定が明快で大変参考になる気がする。ただ、これだけ綿密な過程追跡が他分野についても可能かは微妙(教育政策に関しても、大きく取り上げられたものでなければ新聞等の利用可能な資料は少ないだろう)。2020/07/23

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