内容説明
新しい政治経済学の手法をわかりやすく解説。統計、シミュレーション、実験、数理モデル、事例研究、世論調査、規範分析の意義と位置づけ、手法間の関係を明確にした画期的入門書。
目次
第0章 政治経済学方法論のために
第1章 統計:質を量る
第2章 シミュレーション:モデル化によるコトの本質の見極め
第3章 実験:それは比較すること
第4章 数理モデルの方法:論理性の追求
第5章 事例研究:定性的研究の方法論的基礎
第6章 世論調査:民主主義の主役たちの素顔に迫る
第7章 規範分析:公共的討論の作法
著者等紹介
清水和巳[シミズカズミ]
1961年生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。経済学博士(フランス、グルノーブル大学2、1998年)。現在、早稲田大学政治経済学術院准教授
河野勝[コウノマサル]
1962年生まれ。スタンフォード大学大学院博士課程修了。Ph.D.(政治学)。ブリティッシュコロンビア大学助教授、フーバー研究所ナショナルフェローなどを経て、早稲田大学政治経済学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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バーニング
2
論文形式で個々人がそれぞれの分野の方法論を入門的に紹介しているが、入門というほど手軽でもなく読み応えもあり、総体としてよくまとまっている。5章「事例研究」ではKKV周辺と、その後について詳しく書かれていて読み応えがあったし、7章「規範分析」ではパレート効率性、功利主義、ロールズのマキシミン原理の相対的な特徴が初読者にもつかみやすく書かれていた。2011/03/12
羽生沢
0
政治経済学の研究手法のエッセンスを概説している。本格的な政治学研究に触れる前に読んでおくと理解が進みそう。2015/08/29
ドルココ
0
統計・実験・シミュレーションなどの「方法論」について。良書。2009/07/30
ねぎとろ
0
社会科学入門の良書だと思う。もう少し値段が安かったらなあ…2008/06/29