出版社内容情報
「官庁の中の官庁」大蔵省が危機に瀕している。ここまで転落した原因は何か。エリートたちの行動をドキュメントで追いながら大蔵省に巣食う問題点をえぐり出す。
内容説明
没落か、再生か―。「官庁の中の官庁」として霞が関に君臨してきた組織と、そこに集うエリートたちを蝕む病巣にメスを入れる。田谷広明・前東京税関長が赤裸々に語った、大蔵省に巣食うガン細胞とは。
目次
1 田谷広明に見るエリートが陥った落とし穴(スキャンダルの温床・主計官フレーム;接待の構図;辞任への道)
2 主計至上主義の陥穽(霞が関の共存共栄システム;連立政権時代の「政」と「官」の確執;主計的税制改革だった国民福祉税)
3 破綻した銀行行政(住専問題解決への険しい道;大和銀行事件での失態;金融庁は必要か;金融プロ育成の必要性)
4 再生へのカギ―組織・人事政策(大胆な人事に踏み切った平成七年定期異動;不祥事でシラける若手対策;年功序列型人事体系の限界;若手官僚の政界進出)