内容説明
本書ではTOCの中心理論である生産性を向上するための考え方、すなわち、ボトルネックを特定し、それを徹底活用する、さらに、ボトルネック以外の工程に関しては、必ずしもフル稼働させずにボトルネック工程に同調させる、いわゆる「ドラム・バッファー・ロープ」や、ボトルネックなどの生産性に大きな影響を与える「生産性のゆらぎ」などの考え方、「Σ個別最適≠全体最適」を会計面でサポートする「スループット会計」、プロジェクト管理手法である「PERT」や「クリティカルチェーン」、「現状問題解決ツリー」や「対立構造図」などを使った問題解決手法である「思考プロセス」、などをできるだけ分かりやすく体系立てて説明した。思考プロセスの章では、現状の日本経済を例に取り、何が「中核問題」で、構造改革を進めるとどういう結果がもたらされるかなどを説明した。
目次
第1章 TOC・スループットとは
第2章 ボトルネックが生産性を決定する
第3章 スループットに限界はない(スループット会計)
第4章 プロジェクト管理で期間短縮する
第5章 TOC、スループット会計の問題点
第6章 思考プロセスでブレークスルーする
第7章 TOCで変わる経営
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
麒麟の翼
2
著者の『ビジネスマンのための「解決力」養成講座』を読んだ際、積読になっている『ザ・ゴール』でTOC理論やスループット会計がストーリー展開されていると紹介されており本書を購入。 製造現場の生産性向上を図解し、分かり易く説明しているが、非製造業に勤務している私にとっても目からウロコの内容が沢山ありました。 重要だと感じたことは、①ボトルネックの解消、②キャッシュベースでの考え方、③目標の具体化とスピード経営。 現在のコロナ禍を乗り切るため、これらを活用して生産性向上と問題解決に繋げられたらと思う。 2020/08/07
あだちん
1
ザ・ゴールでTOCは少し知っていたが、整理された形で見るとより理解が進む。最初に読んでも分からなかったと思うので、先に呼んだゴールも意味があったのだろう。2017/01/22
k_jizo
0
★2008/12/01
ゼロ投資大学
0
TOC(制約条件理論)を用いて、スループットを最大化させ、組織の利益を最大化することを目指す。生産性を左右する要因となっているボトルネックを有効活用することが何よりも大切。(①ボトルネックの発見②ボトルネックの徹底活用③非ボトルネックをボトルネックに従属させる④ボトルネックの能力を高める⑤惰性に注意しながら繰り返す)の5ステップを意識して実践したい。2025/04/02