内容説明
経営者は「官僚主義を改めよう」、「縄張り意識をすてて、みんなで総合力を発揮できる会社にしよう」と言う。自己中心的な「リストラ」や部分最適の「IT」では戦えないし、「勝ち組」になれないことがわかってきたからだ。いま目指すべきは、「部分最適」を排した「全体最適の統合マネジメント」、すなわち「コンカレント・マネジメント」である。本書ではHP流のコンカレント・エンジニアリングに発想を得て、「企業風土革新」のためのプロセスを明示した。「会社を変える」実戦プログラムである。
目次
1 企業風土問題の解析と仮説の提示―日本の会社によくある問題とその本質(日本的甘えの構造;考えることを忘れたコピー文化 ほか)
2 マネジメントからの革新―コンカレント・マネジメントを実践する(目標の設定;計画の作成 ほか)
3 従業員からの革新―エンプロイー・サーベイで会社が変わるステップ(グラスルーツ・ダイアローグ(草の根対話)
従業員満足度調査 ほか)
4 目指す企業のモデル―コンカレント・オーガニゼーション(予想される変化;「勝ち組」の条件 ほか)
著者等紹介
斎藤実[サイトウミノル]
千葉県出身。1963年、静岡大学工学部電気工学科卒。1963年、横河電機入社。1964年、横河ヒューレット・パッカード(現・日本ヒューレット・パッカード)に移籍。マーケティング、カストマーサービス、開発、生産技術を経て1985年よりMPN推進室長としてHP社のコンカレント・エンジニアリングを推進。1985年より1994年までプロダクティビティーマネジャーとしてHP全社開発生産性向上を支援。1994年より1999年3月までMPNコンサルティングマネジャーとして社外のプロセス改善支援。1999年4月よりプロセスイノベーションコンサルティング(PIP)代表。1977年、機械振興協会「自動化機械開発賞」受賞。1987年、HP Corporate Engineeringより「Productivity Award」受賞。1989年、MPNプロジェクトとして「石川賞」受賞。日本品質管理学会会員、組織学会会員
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