内容説明
自社が保有する資産についての含み損益は、企業経営者や経理担当者などならある程度認識していることかもしれません。しかし、その含み損益が自社の決算に与える影響を、必ずしも正確に理解できるとは限りません。なぜならば、これから導入される時価・減損会計は、資産の種類によって時価評価の要否が異なる、資産の種類によって含み損益の会計処理が異なる、また企業が認識している時価とは違う概念で時価を測定することを必要とする、などなかなか一筋縄ではマスターできないものだからです。これからは、企業経営方針を定めるための一つの要素として、これら時価・減損会計の処理とその影響について根本的な理解を深めることは、経営者や経理に携わっている方々には必須となるでしょう。
目次
プロローグ
時価会計の基礎
時価会計と税効果会計
金融商品の時価会計(金融商品会計の概要;有価証券の時価会計;債権と貸倒引当金;その他の金融商品の評価)
ヘッジ会計
減損会計
不動産の時価評価〔ほか〕
著者等紹介
小沢善哉[オザワゼンヤ]
公認会計士・税理士・不動産鑑定士補。東京大学経済学部卒業。1989年公認会計士2次試験合格。太田昭和監査法人(現 監査法人 太田昭和センチュリー)、菱永鑑定調査株式会社を経て小沢公認会計士事務所を開設。監査法人勤務時代に銀行監査チームの主査としてデリバティブ、貸出金などの監査に従事。現在は会計・税務・法務の知識、経験を生かした法人コンサルティングが専門。著書に『パソコンで簡単にできる税効果会計』(共著、東洋経済新報社)、分担執筆書に『外貨建取引の会計処理と税務』(太田昭和監査法人編、中央経済社)、『上級経理マンの会計処理と税務Q&A』(太田昭和監査法人編、中央経済社)がある
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