田中角栄と河井継之助、山本五十六―怨念の系譜

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田中角栄と河井継之助、山本五十六―怨念の系譜

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  • サイズ B6判/ページ数 316p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784492062036
  • NDC分類 281
  • Cコード C0021

出版社内容情報

同郷の3人の英雄を通して、日本を呪縛する「怨念の構造」を壮大なスケールで描く。ロッキード事件の真相も激白。解説:半藤一利。 今こそ世に問う!
角栄を最もよく知る著者、最後の書き下ろし。待望の復刊!(『怨念の系譜』を改題)

「英雄たちの復権なくして、日本の繁栄はなし」

新政府軍に敗れた長岡藩・河井継之助の無念が、その後、同じ土地に生まれた五十六、角栄の更なる悲劇につながった! 
明治維新から現在まで、日本そして世界を呪縛する“怨念の構造”を壮大なスケールで描いた感動の大作。
ロッキード事件の真実が初めて語られる……。

解説: 半藤一利。


新潟が生んだ三人の偉才、河井継之助、山本五十六、田中角栄。彼らに共通するのは、リーダーとしての先見性、決断力と実行力、世界を意識した国家戦略など優れた資質を持っていたことだ。そしていずれもが「独立」と「富国」を志すが、歴史の大波に翻弄され、劇的な生涯を閉じている。
時代の転換期に現れた英雄たちの足跡を徹底検証し、その底流にある「怨念の構造」を明らかにしていくノンフィクション。ロッキード事件の真実が初めて語られる……。                        


〈著者の言葉〉
山本五十六と同様、巨大な風車に立ち向かった角栄は、力及ばずなぎ倒された。後継者は見当たらない。               



序 章 継之助、五十六、そして角栄へ――歴史は繰り返す
第一章 河井継之助――逆賊と貶(おとし)められた先覚者
第二章 山本五十六――太平洋戦争の軍神にされた男
第三章 田中角栄――金権政治の権化と蔑(さげす)まれた異能鬼才
終章 そして怨念が残った
あとがき
参考文献                    
解 説――半藤一利

早坂 茂三[ハヤサカ シゲゾウ]
早坂 茂三(ハヤサカ シゲゾウ)
政治評論家
1930年北海道函館市生まれ。1955年早稲田大学政治経済学部卒業後、東京タイムズ社に入社。政治部記者時代に田中角栄氏と出会い、以後23年間、敏腕秘書として勇名をはせた。「日本列島改造論」の名づけ親でもある。田中氏の病気療養を境にフリーとなり、政治評論家として活躍。『オヤジと私』を皮切りに、『田中角栄回想録』『政治家 田中角栄』『駕籠に乗る人担ぐ人――自民党裏面史に学ぶ』『宰相の器』『鈍牛にも角がある』『意志あれば道あり』(以上、集英社文庫)など多数の著作を出版する。2004年、肺がんのため逝去。

半藤 一利[ハンドウ カズトシ]
半藤 一利(ハンドウ カズトシ)
作家
昭和5年(1930)、東京生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役などを経て作家。「歴史探偵」を自称。『漱石先生ぞな、もし』(正・続、新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞)、『日本のいちばん長い日』、『昭和史1926-1945』『昭和史 戦後編』(毎日出版文化賞特別賞)、『幕末史』、『山本五十六』、『日露戦争史』(1、2、3)、『「昭和天皇実録」の謎を解く』(共著)など著書多数。著(対談)に『そして、メディアは日本を戦争に導いた』『賊軍の昭和史』などがある。

内容説明

新潟が生んだ三人の偉才、河井継之助、山本五十六、田中角栄。彼らに共通するのは、リーダーとしての先見性、決断力と実行力、世界を意識した国家戦略など優れた資質を持っていたことだ。そしていずれもが「独立」と「富国」を志すが、歴史の大波に翻弄され、劇的な生涯を閉じている。時代の転換期に現れた英雄たちの足跡を徹底検証し、その底流にある「怨念の構造」を明らかにしていくノンフィクション(『怨念の系譜』を改題)。ロッキード事件の真実も初めて語られる…。

目次

序章 継之助、五十六、そして角栄へ―歴史は繰り返す(合縁奇縁の主従;三人の共通点 ほか)
第1章 河井継之助―逆賊と貶められた先覚者(栴檀は双葉より芳し;江戸遊学 ほか)
第2章 山本五十六―太平洋戦争の軍神にされた男(逆賊のエースとして;軍政家・山本五十六 ほか)
第3章 田中角栄―金権政治の権化と蔑まれた異能鬼才(「二二万七六一票は百姓一揆」;人々はなぜ角栄党になったか ほか)
終章 そして怨念が残った

著者等紹介

早坂茂三[ハヤサカシゲゾウ]
1930年北海道函館市生まれ。1955年早稲田大学政治経済学部卒業後、東京タイムズ社に入社。政治部記者時代に田中角栄氏と出会い、以後23年間、敏腕秘書として勇名をはせた。「日本列島改造論」の名づけ親でもある。田中氏の病気療養を境にフリーとなり、政治評論家として活躍。2004年、肺がんのため逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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長岡紅蓮

1
新潟が生んだ偉人。河井継之助、山本五十六、田中角栄。三人に共通するのは、先見の明に優れた点だ。しかし、時代の流れとは残酷なもので小千谷会談が決裂し、北越戦争の犠牲となった河井。米国との戦力面などの差から戦争回避の道を探るも、戦争に舵を切らねばならなかった山本。日本列島改造論を掲げ、ヒト・モノ・カネの流れを再編成しようとするも、戦後最大級の贈収賄事件ロッキード事件の被告となった田中。無念というしかない。だが、地域に根ざした「志」は時を越えて受け継がれてきたのだと感じた。それに継ぐリーダーを日本は求めている。2017/12/12

タカ

0
この3人に無理矢理共通点を見つけようとすることはあまりしたくないが、明治維新後、賊軍として扱われた藩に多くの逸材がいたことは想像出来る。 民は国の元と見抜いた河井継之助、その民を味方に付けた田中角栄という異能を輩出した長岡もそうした藩の一つ。 3人とも武運は尽きたが、怨念を遺したのではなく、礎を築いたと思いたい。2020/01/19

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