そして、メディアは日本を戦争に導いた

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そして、メディアは日本を戦争に導いた

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492061916
  • NDC分類 070.21
  • Cコード C3036

出版社内容情報

破局に突き進んだ昭和の大転換期の「本当の真相」を明らかにした対談。時代状況が驚くほど似てきた”現在”にも警鐘を鳴らす。

◆前帯コピー

いま、昭和史から学ぶべき、いちばん大事なこと

軍部の圧力に屈したのではなく、部数拡大のため自ら戦争を煽(あお)った新聞。
ひとりよがりな正義にとりつかれ、なだれをうって破局へ突き進んだ国民……。
昭和の大転換期の真相を明らかにし、時代状況が驚くほど似てきた“現在”に警鐘を鳴らす。


◆後帯コピー

○「戦争に協力すると新聞は売れる」
○メディアは売り上げで動く
○なだれ現象は、歴史が示す日本民族の弱点
○「明治維新というテロ」を美化した悪影響
○日本人全体がバカだった
○ブラックリストで総合雑誌が崩されていく
○昭和の戦争に個人で抵抗したジャーナリスト
○日本軍の堕落は農民のせい?
○終戦時における、誠実さのない新聞の変わり身
○昭和一桁(けた)に似てきている現代日本
○「四〇年周期説」で現在は昭和何年に当たるか?
○いまは普通の人が暴力に走りやすい
○劇場型になってきた言論封殺の暴力
                ――本書より

はじめに  いちばん大事な昭和史の教訓  半藤一利
序 章 いまなぜジャーナリズム論か
第一章 戦争報道と商業主義
第二章 テロと暴力賛美の歪み、その内側
第三章 国際社会との亀裂の広がり
第四章 国家の宣伝要員という役割
第五章 暴力とジャーナリズム
終 章 現在への問いかけ
関連年表
おわりに  いま、桐生悠々に学ぶべきこと    保阪正康

【著者紹介】
半藤 一利(ハンドウ カズトシ)
1930年、東京生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役などを経て作家。「歴史探偵」を自称。『漱石先生ぞな、もし』(正続、新田治郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞)、『日本のいちばん長い日』、『昭和史1926-1945』『昭和史 戦後編』(毎日出版文化賞特別賞)、『幕末史』、『山本五十六』、『日露戦争史』(1、2)など著書多数。

内容説明

軍部の圧力に屈したのではなく、部数拡大のため自ら戦争を煽った新聞。ひとりよがりな正義にとりつかれ、なだれをうって破局へ突き進んだ国民…。昭和の大転換期の真相を明らかにし、時代状況が驚くほど似てきた“現在”に警鐘を鳴らす。

目次

序章 いまなぜジャーナリズム論か
第1章 戦争報道と商業主義
第2章 テロと暴力賛美の歪み、その内側
第3章 国際社会との亀裂の広がり
第4章 国家の宣伝要員という役割
第5章 暴力とジャーナリズム
終章 現在への問いかけ

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
昭和5年(1930)、東京生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役などを経て作家。「歴史探偵」を自称。『漱石先生ぞな、もし』(正・続、新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞)、『昭和史1926‐1945』『昭和史戦後篇』(毎日出版文化賞特別賞)など著書多数

保阪正康[ホサカマサヤス]
昭和14年(1939)、札幌市生まれ。同志社大学文学部卒業後、出版社勤務を経て、ノンフィクション作家。昭和史の実証的研究を志し、のべ4000人もの関係者たちを取材して肉声を記録してきた。個人誌「昭和史講座」を主宰。一連の昭和史研究で第52回菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

35
本意は、発行者の東洋経済新報社の提灯本です。売れればいいとする、数多愚かなるマスコミの中で「ここ」だけは違うと、金を貰っての対談。戦前戦中戦後の報道機関を含むマスメディア。それに流される世論が、現在と良く似ているんだそうです。この手の「古い」批判本は、その時代に日本と莫たる「世界」の一対しか視点がない事。地球規模の経済・軍事・気候・宗教活動そして流行病。その他数多の因子を勘案しなくては新しい史観は生まれない。戦争を煽る記事を書く似非ジャーナリストとこの対談者の何処が違うのか?対となる愚かな日本人そのもの。2014/11/01

り こ む ん

31
半藤さんと保坂さんの戦中戦後のジャーナリズム対談。タイトルから想像するものとは、違い。どちらかと言えば、今後のジャーナリズムに対する警告みないな内容。戦中のジャーナリズムよりも、今現在の話のが怖かったし、心配になった。確かに、今は簡単に情報が手にはいる。でも、それだけなんだ。例えば、2.26事件と、調べれば、事件の内容がズバリ出てくる。でも、それだけなんだ。それだけを見て、読んだだけで、すべてを理解したつもりでいる人が多い。2015/08/05

カレー好き

25
お亡くなりになった半藤さんの2013年の対談。マスメディアは売れるために戦争へと煽る。そんな新聞しか残らなかった時代。近代史の勉強にもなりました。☆4つ2021/01/30

こも 零細企業営業

24
戦時前のメディア。元からヨーロッパの猿マネでジャーナリズムをうたっていたが。生活が困窮するとアッサリと国の意向に追随する広報へと成り下がった。でも、そうすると儲かるし楽。そしね、戦争直前になると軍部からの指導という名の抑圧も凄く書かざるえなかった。そして対談してる当時は、安倍政権下で発行部数が減る中で色々とクレームを付けられてたりしてる。似てると言えば似てる。キリスト教圏じゃないとジャーナリズムって育たないのかもしれない。と言っても他所の国もジャーナリズムとか言っても、、結局は自分なんだと思ってしまう。2022/02/08

ロッキーのパパ

21
タイトルから戦前期のメディア批判がメインかと思った。実際はもう少しスパンが広く、明治期から現代まで対象にしていた。ただ、著者たちの主眼は現代のジャーナリストの質の低下にあったと思う。ちょっと手垢がついた主張ではあるけど、おおむね理解はできる。石橋湛山を持ち上げていることが多いなと思ったら、東洋経済の本だったんだね。もちろん、石橋湛山が気骨のある言論人だったことは同意できるけど。2014/04/11

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