出版社内容情報
信念をもって何事も恐れず、大胆な政策で日本を金融恐慌から救った高橋是清の怒濤の生涯を、極貧の幼少期から2.26の凶弾に葬られるまでを詳細に描く。
内容説明
80の若さと輝く瞳。青年の理想と意気込みをもった財政家・高橋是清の生涯。
目次
第1章 若かりし日
第2章 機会を捉えよ
第3章 財政家への道
第4章 運でなった政党政治家
第5章 非常時の蔵相
終章 棺を蓋いて事定まる
感想・レビュー
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緑のたぬき
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高橋是清の生涯について。日中互恵的発展を望み、米露との開戦に否定的で、大本営廃止、軍縮に着手しようとしたため、開戦派の陸軍に暗殺。226事件犯を多数輩出した陸軍幼年学校の危険性(閉鎖環境での単一思想教育)について言及していた点が興味深い。当時の政府は軍、重工業資本に支配され、軍予算を膨張させ、なし崩し的に開戦して制御不能に落ちていった。軍事予算を過大要求した挙句、勝手に満州事変を起こす陸軍関東軍。政府指示なく開戦しているから自衛のための戦争とは言えず、侵略戦争でしかなかった。2019/06/24
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