世評正しからず―銀行家・岩下清周の闘い

世評正しからず―銀行家・岩下清周の闘い

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  • サイズ B6判/ページ数 216p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492060988
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C3023

出版社内容情報

今日、岩下清周の名を知る人は少ない。明治期北浜銀行の頭取として経営に腕を振る。だが、後年背任横領の罪に問われるなど、その波乱に満ちた生涯を描いた評伝。

内容説明

理想を追い求めた銀行家の波瀾の生涯を描く。

目次

第1章 生い立ち
第2章 修学時代
第3章 三井物産時代
第4章 三井銀行時代
第5章 北浜銀行の経営
第6章 大林芳五郎
第7章 北浜疑獄
第8章 晩帰

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tomohisa Fujita

1
先日NHKで放送された小林一三のドラマを観た時に強烈に印象に残った岩下清周(いわしたきよちか)についての書籍。 明治時代にあって「新しい企業を発掘し、育成し、大きく発展させる」事が銀行家の仕事であるとし、箕面有馬電気軌道会社(現・阪急)の創設やを始め大事業を成し遂げた方。生駒山のトンネルの話など、大林組の創業者とのエピソードが特に熱かった。多数の背任容疑をかけられた北浜疑獄により失脚してしまうが、その後も裾野市で農園をはじめ、私財を投じて教育に努めており、強い信念で近代日本の為に働いた大人物だなと思う。2015/10/09

yasubei

0
著者の経歴が弁護士を勤めた後、脚本家として活動を始めるという点を意外に感じ、読み進めていたが岩下に興味を持った理由をハンセン病患者の治療院を運営していた息子から相通ずると見ていたのが興味深い。 彼の事業については北浜銀行の中心として鉄道会社への融資を行った程度の知識だったので刑事訴訟により懲役刑を科されてるのは知らなかった。 私的には彼の残した財産は事業そのものよりもその事業を継承し、運営していった小林の様な人物にあったと思うので、釈放後の彼の事跡についても興味が湧いた一冊。2019/08/04

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