だれが修復腎移植をつぶすのか―日本移植学会の深い闇

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だれが修復腎移植をつぶすのか―日本移植学会の深い闇

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492045732
  • NDC分類 494.93
  • Cコード C0036

出版社内容情報

透析患者を救う腎臓移植「第三の道」を閉ざす学会と厚労省。日経連載小説『禁断のスカルペル』のモデルになった医療界のタブーに迫る

「救える命」を見殺しにする医療権力の正体とは――。
日経連載小説『禁断のスカルペル』のモデルにもなった“医療界のタブー”に迫った本格的ノンフィクション。 


1000例を超える手術実績、海外からも高く評価される修復腎移植(下記※)の先駆的な技術を持ちながら、不当なバッシングにさらされ保険医登録抹消寸前まで追い込まれた万波誠医師ら「瀬戸内グループ」の移植医療の真実の姿を、10年にわたる取材で詳細に明かす。 
万波つぶしに狂奔し移植の機会を奪ったとして患者団に訴えられた日本移植学会幹部への取材も収録。 現在31万人を超え、年々1万人増加している透析患者(1人年間500万円を国が負担)による財政圧迫の問題、「2兆円市場」となった人工透析にからむ利権問題にもメスを入れる。
真に患者のQOL(生活の質)を優先する医療として世界的に評価される修復腎移植を世に問うとともに、日本の医学界のモラルと体質を厳しく追及する。 

※=「修復腎移植」とは、ドナー(臓器提供者)から摘出されたガンなどの病気腎を修復し、レシピエント(移植を受けいれる患者)に移植するもの。「病気腎移植」と呼ばれることもある。宇和島徳洲会病院の万波誠医師ら「瀬戸内グループ」が先駆的に取り組み、実績を上げてきた。だが、日本移植学会が猛烈に反対し、厚労省も禁止の通達を出すに至った。世界的には安全性が確認されつつあり、腎臓移植の新たな潮流となっている。

プロローグ 万波医師はなぜおとしめられたのか
第1章 宇和島臓器売買事件――万波医師にかぶせられた“いわれなき汚名”
第2章 調査委員会――一方的な結論で修復腎移植を攻撃
第3章 生きる権利――無視された患者たちの声
第4章 立ち上がる患者たち――日本移植学会幹部への損害賠償訴訟
第5章 世界に広がる修復腎移植――明らかになった日本移植学会の無知
第6章 執拗な修復腎移植つぶし――背後に見える年間2兆円の透析利権
第7章 日本移植学会の暴走――次々と根拠を失う修復腎批判
第8章 拡大する移植学会の矛盾――「救える命」をなぜ救わないのか
第9章 医療権力の大きな罪――患者に「座して死を待て」というのか
エピローグ いまこそ問われる“医師の志”
 

【著者紹介】
高橋 幸春(タカハシ ユキハル)
ノンフィクションライター
1975年に早稲田大学第一文学部を卒業後、ブラジルへ移住。邦字紙勤務を経て1978年に帰国し、以後フリーライターとして活動。高橋幸春名でノンフィクションを執筆。
1991年に『蒼氓の大地』(講談社)で第13回講談社ノンフィクション賞受賞。主な著書に『悔恨の島ミンダナオ』(講談社)、『絶望の移民史』(毎日新聞社)、『日系人の歴史を知ろう』(岩波書店)など。2000年に初の小説『天皇の船』を麻野涼のペンネームで上梓。以降、小説は同ペンネームで刊行し、2003年、『国籍不明(上・下)』(講談社)が第6回大藪春彦賞候補。  
『文藝春秋』2013年8月号で万波誠医師の手記「私はなぜ「臓器売買・悪徳医師」にされたのか」を取材・構成。大反響を呼び、同誌の翌9月号では「日本移植学会よ、驕るなかれ」(瀬戸内グループから学会への公開質問状)を発表した。

内容説明

「救える命」を見殺しにする医療権力の正体。患者に慕われるカリスマ医師・万波誠(宇和島徳洲会病院)はなぜ汚名を着せられたのか?透析患者の希望の光であり、世界的な新潮流である修復腎(病気腎)移植の道を、なぜ日本移植学会と厚労省は閉ざすのか?―日経連載小説『禁断のスカルペル』のモデルにもなった医療界のタブーに迫る本格的ノンフィクション。

目次

第1章 宇和島臓器売買事件―万波医師にかぶせられたいわれなき汚名
第2章 調査委員会―一方的な結論で修復腎移植を攻撃
第3章 生きる権利―無視された患者たちの声
第4章 立ち上がる患者たち―日本移植学会幹部への損害賠償訴訟
第5章 世界に広がる修復腎移植―明らかになった日本移植学会の無知
第6章 執拗な修復腎移植つぶし―背後に見える年間二兆円の透析利権
第7章 日本移植学会の暴走―次々と根拠を失う修復腎批判
第8章 拡大する日本移植学会の矛盾―「救える命」をなぜ救わないのか
第9章 医療権力の大きな罪―患者に「座して死を待て」というのか

著者等紹介

高橋幸春[タカハシユキハル]
ノンフィクションライター。1975年に早稲田大学第一文学部を卒業後、ブラジルへ移住。邦字紙勤務を経て1978年に帰国し、以後フリーライターとして活動。高橋幸春名でノンフィクションを執筆。1991年に『蒼〓(ぼう)の大地』(講談社)で第13回講談社ノンフィクション賞受賞。2000年に初の小説『天皇の船』を麻野涼のペンネームで上梓。以降、小説は同ペンネームで刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Teruhiro Komatsu

1
母ちゃんの従兄弟が瀬戸内グループの一人、西光雄医師なんですけど、そういう贔屓目を抜きにしても、つくづく巨大市場となった人口透析に絡む巨大利権によって修復腎移植の先進医療認可への道が阻まれているのだという事実を思い知らされましたです。以下引用。【心停止、脳死による移植は減る一方、その上、修復腎移植は原則禁止に追い込まれてしまった。海外で移植を受けたレシピエントには診療拒否が待っている。透析治療にもやがて限界がやってくる。これでは腎不全患者に「座して死を待て」といっているのに等しいのではないか】2015/08/11

Hiroo Shimoda

0
日経朝刊の小説で興味を持って。ハイリスクハイリターンな医療をどう考えるか。自己責任ならいいよね、と考えたくなるが、移植を目的とした不必要な摘出手術への誘導が産まれるリスクはあり、そう単純ではない。難しい。2015/08/28

sab

0
記者魂を感じるノンフィクション本だった。事件の経過を小説化したものを先日読んだが、この事件の流れ自体がかなり面白いものである。加えて現場VS権威の構図、そして権威の方には利権が絡むというお決まりのパターンを地で行く構図。移植学会(敵側)でも著者からの質問状に唯一回答のあったと言う大島医師の話は、権威側の事情を斟酌すべきものではあった。しかし最終的に未だこの医療が正式に認められておらず、裁判でも原告側の主張が認められていない。反対側の主張もこの本の中で紹介されているものしか読んでいない。もう少し掘り下げたい2020/01/28

かさい

0
日本の移植医療が10年遅れたと言われる修復移植腎問題についての本。透析での10年生存率が40%近くで、安全性についても生体腎移植と有意差を示さないこの技術を、なぜ推奨せずに潰しにいくのか。透析医療に携わる大手製薬会社と移植学会との癒着などが指摘されていた。すごい分かりやすいし、臓器移植への考え方も改まると思う。おすすめ。 ただ、日本は医療訴訟が増えてるからなかなか移植が流行らないんだろうなとも思う。医師だけでなく、国民の意識を変える必要もあるんじゃないかな。2019/11/02

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