内容説明
どの診療科が過酷なのか?開業医と勤務医で何が違うのか?医師不足はどこで起こっているのか?医師不足や過酷な勤務状況下で、40代以下の疲弊した勤務医は、開業するにも不安がつきまとい、自分の子も医師になって欲しいという願望は強くない。一方、年配の開業医はある程度時間に余裕があり、半数以上が男の子を医師にしたいと考えている。年代や勤務形態で格差が広がりつつある中、医師たちはどのような医療システムが望ましいと考えているのか。財源の公私分担をどのようにすべきか、どんな医療技術を保険適用すべきか、限られた医療資源をどのような患者に優先すべきかなどのテーマを、アンケート調査やデータから分析し、望ましい医療システムを探る。
目次
序章 日本のお医者さんへの実態調査
第1章 お医者さんのキャリア形成と地域別分布
第2章 お医者さんはどのような働き方をしているのか
第3章 どのようなお医者さんが開業するのか―開業医の地位継承と子どもの教育投資
第4章 お医者さんが理想とする財源の公私分担
第5章 医療の保険適用に関するお医者さんの考え―何を考慮し、どこまで保険適用すべきか
第6章 お医者さんは「命の価値」をどう考えているのか
第7章 医師不足解消の方策―東日本大震災後の東北の医療を考える
著者等紹介
森剛志[モリタケシ]
1970年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、京都大学大学院経済学研究科博士課程修了(博士号取得)。日本学術振興会特別研究員を経て、甲南大学経済学部准教授。イリノイ大学客員研究員(2007年8月~2008年8月)
後藤励[ゴトウレイ]
1972年生まれ。京都大学医学部卒業。神戸市立中央市民病院にて臨床研修後、京都大学大学院経済学研究科にて博士(経済学)取得。甲南大学経済学部講師・准教授を経て、2012年4月より、京都大学白眉センター・経済学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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