内容説明
ビジネスにおいて資料や書類を作成することを「ドキュメンテーション(Documentation)」と言います。本書でご紹介するのは、資料の作り方、つまりドキュメンテーションのテクニックです。
目次
1 プロフェッショナルの資料に求められるもの
2 意義がわかる資料の作成方法 「目的」「ターゲット」「メッセージ」の明確化
3 意味がわかる資料の作成方法 資料の構成を考える
4 意味がわかる資料の作成方法 情報の質と量を最適化する
5 意味がわかる資料の作成方法 ビジュアルオブジェクトのテクニック
6 意味がわかる資料の作成方法 ビジュアルエフェクトのテクニック
7 資料のクオリティを高めるヒント
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とびほびこび
22
最近は猫も杓子もパワポパワポ。なにかにつけてパワポによる資料作成を強要され、やれ配色がどうだ、フォントがどうだと「じゃああんたは作れんのか?」とツッコミ入れたくなる上司に指摘され遅くまで残らされる人多数。この本を読んで最も大切な「誰に何をアピールするのか」という原理原則を改めて胸に刻むことが出来ました。パワポに向かうまでのヒアリング、おもてなしの心、そういった心構え無しにプロの資料なんか出来やしないのです。そういえばパワーポインター、って言ってる人いたな( -.-)2016/09/28
わたなべたけし
14
冒頭で「分かる」ことの定義付けを行い、その実現に向けた資料に求められる要件を、「テクニック」と「おもてなしの心」とし、その詳細を綴る。 パワポでプレゼン資料を作る機会の多いであろうビジネスパーソン必読の1冊。 テクニック的な面は経験・練習もあろうが、「そもそも誰に分かってもらう資料なのか?」ここに立ち返ることで、見えないものも見えてくることが理解できる。 そして、恐らくかなり我流になっているであろう自分の資料作成。本書を参考にして今一度見直し、更なるレベルアップを図りたくなった。2015/02/26
ほじゅどー
14
★★★単なるパワポのテクニック解説本は巷に溢れているが、本書のような説明する相手、意思決定者が理論的・感情的に受け入れやすい資料を作るための「おもてなしの心」を解説した本は少ない。Step 1. 目的を明確にする。Step 2. ターゲットを知り仮説を立てる。Step 3. メッセージ&ストーリーボードの作成。Step 3までがおもてなしの心を駆使する箇所で、ここまではパワポを使わない!この後はテクニックを駆使する箇所。Step 4. 資料全体の構成を考える。Step 5. ビジュアル化。2013/08/04
Thinking_sketch_book
14
★★★★★ 非常に良い。資料作成に必要なプロセス、注意点が非常に分かりやすく説明されている。コンサル系の会社にでも行かない限りなかなか教えてもらえないようなテクニックも豊富で実務にも使いやすい。今まで説明資料というのはセンスが必要だと思っていたが、読んでいくうちにほとんど消えてしまいました。2013/03/17
アルカリオン
11
p12 「わかる」「伝わる」には二通りある。一つは「言っていることの意味が分かる」、もう一つは「意味を理解した上でその意義がわかる」。「意義」が伝わらないと「それで結局、何を言いたいの?」とか「で、何をしたらいいの?」と思われてしまう▼▼「二種類」というよりは「二段階」ということかな。「言っていることは分からないけど、何をすべきかはわかった」というのは普通はあり得ないわけだし▽「よくわからんが社長が怒っているから、とりあえずこの契約はキャンセルしよう」と言う場合はそれに当てはまっていることになるのかな?2022/11/14