小説 河井継之助 完全版

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小説 河井継之助 完全版

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  • サイズ A5判/ページ数 381p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492043004
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

平藩士から上席家老へ異例のスピード出世を果たし、画期的な財政改革を成し遂げた継之助が、命を賭けて目指したものとは何だったのか?“日本史上もっとも個性的な英雄”の実像に迫る歴史巨編。表題作のほか、その後の長岡藩の苦闘を描いた「小説 米百俵」、図解入りで北越戦争を詳述した「実録!軍事総督河井継之助と長岡藩の戦い」も収録した豪華版。「河井継之助・関連施設のご案内」付き。

著者等紹介

童門冬二[ドウモンフユジ]
本名・太田久行。昭和2年、東京に生まれる。東京都庁で、知事秘書、広報室長、企画調整局長、政策室長などを歴任して退職。作家活動に入る。歴史の中から現代に通ずるものを好んで書く。執筆活動のかたわら、講演活動も積極的に行っている。第43回芥川賞候補。日本文芸家協会、日本推理作家協会会員。平成11年、勲三等瑞宝章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ロマンチッカーnao

18
しかし、もったいない。生きて明治政府に参画していれば、政治力では間違いなく大久保、西郷、木戸と並び明治の日本を主導した人物。先見力では坂本龍馬に並ぶ。財政、経済では並ぶものがない。北越戦争では、軍事においても歴史上最高とまで言われる作戦を組み立て成功させた。どうみても幕末維新における最大の人物。日本を背負う人物が、7万石の長岡藩を率いた。それが幸いではなく、悲劇を生んだ。第2部の小林虎三郎の章でより詳しくわかる構成になっている。史実として北越戦争の章もある。河井継之助理解における名著。2021/07/30

浅見ヨシヒロ

10
今まで名前こそ知っていたものの、どんな人物か知らなかったので手に取ってみた。若くして家老になったあたり、勝手に直江兼次のような人物をイメージしていたが、それもどうやら違う。うまくは説明できないが、藩政に限らず改革の難しさというものを改めて教わった。『何をやるか』ではなく『誰がやるか』…今でも通じる話だ。2016/10/20

pe-poko

8
読了。2017/01/22

hiyu

7
この語り口は不思議と落ち着き、穏やかな心で読めるというか懐かしさを感じていつも心地よい。河井継之助といえば「峠」なのかもしれないが、新たな見方というか、新鮮さも感じるものであった。「名君に出会ったら、仕える臣は必ず名臣にならなければならない」が心に残る。2017/11/09

BIN

7
幕末の長岡藩の改革者である河井継之助と幼なじみだけど恭順派の小林虎三郎を描いた作品。小説とあるが小説ぽくはない。先見性があり論理的で説得力が有るわりに俺が俺がと出しゃばるので人に嫌われる継之助は勿体無い。新政府に新しい政治のイメージがないなど尤もで、なんか自民と民主の交代劇をちょっと思い出しました。虎三郎の米百俵のエピソードは今より将来を見据えてのことだったとは知りませんでした。ただ困窮しているさなかでお金に変えて教育に回すのはどうなんだろうか。2016/06/23

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