内容説明
ステロイド外用剤の副作用を強調した治療法に決して走らないでください。たとえいまステロイド外用剤を使っていても、上手にぬることができれば、リバウンドを起こすことなく、徐々に減量しながら、やがては離脱できるのです。上手なスキンケア、プロトピック軟膏とステロイド外用剤の上手なぬりかた・やめかたを徹底満載。つねに患者の立場に立った医療を実践。ドクター江部のアトピー治療集大成。
目次
第3部 生活習慣の見直しが治療のベースです(アトピーの食生活はシンプルがいちばん!;心のもちかたで症状も変わります!)
第4部 外用薬の上手なぬりかた・やめかたで根治をめざしましょう(上手なスキンケアは自然治癒への近道;いかにつきあう?ステロイド;プロトピック軟膏の上手なぬりかた)
著者等紹介
江部康二[エベコウジ]
高雄病院理事長。アトピー・ネットワーク・リボーン運営委員代表。1950年、京都府生まれ。京都大学医学部卒業。京都大学結核胸部疾患研究所で研修。1976年より文部教官助手を務める。1978年より、医局長として高雄病院に勤務し、東洋医学を学び、漢方臨床実践を行う。2000年2月より、高雄病院理事長に就任。東洋医学を中心に、西洋医学、絶食療法、食養生、心理療法と、幅広い立場から独自の臨床活動を行っている
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感想・レビュー
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カンジパパ
1
子どもがアトピーのため本書を手にした。食生活の見直しを説かれている冒頭で大いに感心。薬の効果的な塗り方や強さ、個別事例など細やかに解説されていて、集大成という言葉に納得のボリューム(巻末に用語の索引もある)。具体的な内容を読みたくて先にこの②を選んだが①もぜひ読みたい。また、著者の考え方がとてもバランスがよく、危険をあおる内容でもなく、ひとつの治療法を強く推し進めるわけでもない。東洋医学にも精通されていて、とても現実的。アトピーに悩む人にはお勧め。「すべての治療に意味がありすべての治療法に限界がある」2009/05/26