内容説明
大丸は、本来いい会社である。が一時期修羅場と化し、会社思いの何十名もの善良な社員が首を切られ、あるいは塩漬けにされたまま会社を去った。すんだことについて闇から闇に葬るにしては、この事実はあまりにも重い。部長→課長→主任→…。名門百貨店でいじめに耐えぬいた著者の壮絶な降格人生。リストラ時代に生きるサラリーマン必読の書。
目次
リストラ被害第一号
怨念作家
公開質問状
不正選挙
労使癒着
逆鱗
報復人事
屈辱
懐柔
駆けこみ寺
癌の宣告
仕事が欲しい
正念場
まともな社会とは
著者等紹介
渡辺一雄[ワタナベカズオ]
京都生まれ。大阪商科大学(現大阪市立大学)卒業後(株)大丸に入社。’76年デパートの内幕を描いた『野望の椅子』で作家デビューし、日本作家クラブ賞受賞。長年のサラリーマン経験を生かし、会社組織の非情さを描いた作品を数多く執筆する。主な著書に、『退社願~株式会社大丸社長殿~』『出社に及ばず』『悪党志願』『小説そごう崩壊』『秘伝 生き残る知恵』など多数がある
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