出版社内容情報
自己調整学習の理論と実践を、図と具体例を用いてかみ砕き、初めて学ぶ人にも全体像がすっとつかめるようになっています。実践編では、7つの実践が、「課題」「実践のポイント」「成果」を明確にしながら紹介されます。それぞれ、実際の生徒の記述や回答例が豊富に掲載され、学習者の変容と実践の価値が具体的に伝わる内容となります。
本書の理論と実践を行き来しながら読み進めることで、自己調整学習の理解が深まると同時に、明日からの授業に活かせる具体的な視点と手立てを得られるでしょう。
本書からわかること
自己調整学習理論を、わかりやすく
自己調整学習は、研究が多く蓄積されている一方で、概念や用語、そのモデルが複雑に入り組み、その全体像をつかみにくいという経験をしたことはありませんか。
理論編では、動機づけ、学習方略、メタ認知の概念がそれぞれどのような意味で、具体的にどのような種類があるのか、図や具体例を豊富に用いながらわかりやすく用語を解説していきます。
さらに本書では、「学習や勉強を行うときに、何を大切にするか」といった、学習に対する信念となる、学習観にまで焦点を当てています。学習観とは、たとえば「勉強では理屈がわかっていることが大切だから、自分なりの言葉で説明できるようにする」と学習目標を決定するように、自らの学習を方向づけるうえで大切な概念です。
教育心理学研究の最前線で活躍する研究者が、それぞれの用語と意味、関係性を丁寧にたどることで、自己調整学習の姿をできるだけわかりやすく描き出しています。
こんな先生におすすめ
・自己調整学習理論の理解を、確かにしたい方
・自己調整学習の考え方と、実践への反映させ方を、一から学びたい方
・根拠をもって、日々の授業に自己調整学習理論を取り入れたい方
・生徒が主体的に学びに向かう姿を、どのように捉えればよいのか知りたい方
【目次】
はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・002
序章
・なぜ今、自己調整学習なのか? (福本雅俊)
・主体的学習者として身につけるべき2つの要素・・・・・・・・・・12
・現代社会の特徴とそこで求められているもの・・・・・・・・・・・・・・・・・12
・社会の変化と自己調整学習・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
第1章
自己調整学習理論とは? (篠ヶ谷圭太)
1-1 自己調整学習理論の全体像・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
1-2 学習に向かうやる気(動機づけ)・・・・・・・・・・・・・・・・・20
1-3 勉強での工夫(学習方略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
1-4 自分で自分をチェック・調整する(メタ認知)・・・・・・・・・・・・・・・30
1-5 学習に対する信念・・・・・・32
第2章
自己調整学習と学習指導の対応 (篠ヶ谷圭太)
授業内でのアプローチ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40
予習や復習を伴わせたアプローチ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43
よりマクロな視点からのアプローチ・・・・・・・・・・・・46
自己調整学習に基づいた実践づくりのポイント・・・・・・・・・・・48
第3章
自己調整学習理論に基づいた授業って
どんな授業? ―7つの実践事例―
実践1 「評価されるための学び」から「自分の学び」へ ─ノートテイクのしかけ─・・・・・・・・・・・・58
学習者/中学校三年生 授業実践者・執筆者/同志社中学校教諭 井口和之
実践2 「問いづくり」と「教科横断の学び」によって学習の動機づけを形成する・・・・・・・・・86
学習者/高等部二・三年生 授業実践者・執筆者/田園調布学園中学部・高等部副教頭 入 英樹
実践3 自ら学びを高められる生徒の育成を目指した「学習方略の探究」の実践・・・・・・・・・・・・・106
学習者/中学校一年生 授業実践者・執筆者/芝中学校・高等学校教諭 岡田憲治
実践4 学習観や学び方の変容を促す、生徒による論述問題作成・・・・・・・・・・・・・134
学習者/高等部二・三年生 授業実践者・執筆者/田園調布学園中等部・高等部教諭 坂本 登
実践5 家庭学習に振り返りを活かし、学習効果と意欲の向上を目指す・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・156
学習者/高等学校一・二年生 授業実践者・執筆者/東京電機大学高等学校教諭 星野 智
実践6 2種類の「エッセンスシート」を活用して国語の学習方略を獲得する・・・・・・・・・・・・・・・・・178
学習者/高等学校一年生 授業実践者・執筆者



