出版社内容情報
「多様な子どもたちとどう授業するか」「これからの教師や学校の出番と役割とは」――令和における「教育のユニバーサルデザイン」を実現!
本書の概要
「教育のユニバーサルデザイン」とは、多くの子どもたちが「わかった」「できた」と実感できる授業のデザインを目指していくこと。その実現のためにどうすればいいか、本書は3つの要素の解説やケーススタディを掲載しています。
本書からわかること
今こそ「教育のユニバーサルデザイン」を
「通常学級のユニバーサルデザイン プランZERO」刊行から10年以上経ち、その間に教育を取り巻く状況は大きく変わりました。しかしながら、教室には依然として「学びをあきらめそうになっている子どもたち」や「学びをあきらめてしまった子どもたち」が存在します。なかには、「わからない」「できない」「こまった」と言えずに、ただ授業が終わるのを待っているだけの「静かに困っている子」も少なくありません。
私たちの考える「教育のユニバーサルデザイン」は、より多くの子どもたちが「わかった」「できた」と実感できる授業のデザインを目指していくことです。個別の支援を特別な場所で実施する前に、まずいつもの授業を変えることが先決であると考えます。教育のユニバーサルデザインと個別の配慮、この両輪での支援が絶対に必要なのです。
多様な子どもたちが未来を切り拓いていくために
「教育のユニバーサルデザイン」は、「教室環境のユニバーサルデザイン」「授業のユニバーサルデザイン」「人的環境のユニバーサルデザイン」の3つの要素から構成されます。これらの3つの要素はどれも切り離すことはできません。それぞれがつながることで、学校は子どもたちが安心して自己を表現し、それぞれの可能性を最大限に伸ばせるインクルーシブな場へと変貌を遂げるでしょう。学校現場に関わるそれぞれの立場からこの「教育のユニバーサルデザイン」の理念を共有し、日々の実践へとつなげていくことで、日本の教育は、誰も置き去りにしない、真に豊かな学びの未来を築き上げていけると確信しています。
この道のりは決して平坦ではないかもしれません。しかし、子どもたちの笑顔と、彼らが未来を切り拓く力を育むために、私たちは「教育のユニバーサルデザイン」という羅針盤を手に、一歩ずつ着実に進んでいきましょう。
こんな先生におすすめ
教育のユニバーサルデザインに関心のある先生
【目次】
第1章 令和における「教育のユニバーサルデザイン」の意義
教育のユニバーサルデザインとは
教室環境のユニバーサルデザイン 学びの障壁を取り除く空間設計
授業のユニバーサルデザイン 子どもたちを支える「授業UD 5つのテクニック」
人的環境のユニバーサルデザイン 「心理的安全性」を土台に
第2章 これからの時代の教師の出番や役割とは―授業環境編―
子どもたちの本音が教えてくれること
5つのテクニックによる授業デザインの基礎
「導入」場面での教師の出番や役割
「展開」場面での教師の出番や役割
「終末」場面での教師の出番や役割
授業における教師の出番や役割とは①
授業における教師の出番や役割とは②
第3章 これからの時代の教師の出番や役割とは―人的環境編―
人的環境を整える必要性
各研究から言えること
「つながり」をつくる
子ども同士のつながりが人的環境を整える
第4章 校内で教育のUD化を進めるために
1 なぜ、学校全体で教育のユニバーサルデザインに取り組む必要があるのか
課題解決の鍵は「教員の内面をそろえる」こと
『ユニバーサルデザイン一覧表』を活用した実践
学校全体で授業UDに取り組むには
2 学校全体で授業UDに取り組むには
第5章 全体支援と個別支援のダブルサポート事例30
小学校低学年
1 暴言を吐いてしまう子
2 言葉の理解がゆっくりな子
3 先生に話を聞いてほしい子
4 書くことに苦手さを感じている子
5 指示を聞き逃してしまう子
6 失敗や負けを嫌がる子
7 困った行動に隠れたSOSを出す子
8 身のまわりの整理整頓ができない子
小学校中学年
9 なかなか気持ちの切り替えができない子
10 発表に自信が持てない子
11 特定のグループでいたがる子
12 こだわりが強い子
13 授業に参加するのが難しい子
14 外国につながりのある、友達とつながれない子
15 自分の考えをもつのが苦手な子
16 書くことをあきらめてしまった子
17 話し合いや書く場面ではやる気がなくなる子
18 学習に前向きに取り組めない子
小学校高学年
19 授業にマイナスイメージを強くもつ子
20 課題が解決できないとイライラする子
21 よく人とトラブルを起こし、嫌われている子
22 結果にこだわる子
23 勝手な発言が止まらない子
24 運動に前向きに挑戦できない子
25 人任せにしてしまう子
26 先に答えを言ってしまう子
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