出版社内容情報
本書の概要
多忙・分業化・コロナ禍・GIGAスクール――変化の時代、校内研修はどうあるべきか。本書は、教師同士の学び合いを活性化する「インタラクティブ・フィードバック・システム(IFS)」を中心に、研修テーマ設定から運用・記録・定着までを体系化。対話とフィードバックを軸に、教師が成長し続ける学校づくりを具体的に提案します。
本書からわかること
・校内研修の歴史と現在地がわかる
校内研修のテーマは、社会情勢とともに変化してきました。2000年代の「生きる力・キャリア教育」、PISA以降の「学力向上」、2010年代の「アクティブ・ラーニング」、そして現在の「ICT・探究」へ。本書は約20年の流れを整理し、これからの研修のあるべき方向性を示していきます。
・校内研修を再設計する視点
働き方改革・コロナ禍・ICT導入など、教育現場は大きく変化しています。本書は、教師の裁量縮小や経験不足などの現実を踏まえ、校内研修を「知識伝達の場」から「対話とフィードバックの場」へ再設計する必要性を提示します。これからの教師像と研修の役割を体系的に理解できます。
・インタラクティブ・フィードバック・システム(IFS)の全体像
授業研究の場で「意見が出にくい」「人間関係に配慮して本音が言えない」といった課題を解決するために開発されたのが、インタラクティブ・フィードバック・システム(IFS)です。授業後、参観者が匿名でコメントを投稿し、集まった意見を授業者自身が選んで共有することで、立場や経験年数に左右されない率直で多面的なフィードバックを実現します。さらにコメントはデジタルで蓄積され、振り返りや次年度研修にも活用可能。短時間でも質の高い学び合いを生み出す具体的な仕組みと導入方法が理解できます。
こんな先生におすすめ
・校内研修や授業研究を担当している先生
・学校全体の学び合いを活性化したい管理職・研究主任
・若手育成や教師の学び直しに課題を感じている先生
【目次】
第1章 新たな教師の学びの姿
これからの教師は、何者として学び続けるべきか
令和の教師は教えない?
「僧侶モデル」で語り起こされた明治の教師像
これからの「教師の専門性」とは
「働き方改革」が何をもたらすか
「コロナ禍による喪失」とどう向き合うか
「GIGAスクール構想」とどう向き合うか
第2章 研修の移り変わり
研修テーマの移り変わり
①キャリア教育・生きる力(2000年代初頭)
②学力向上とPISA型学力(2003年以降)
③授業改善とアクティブ・ラーニング(2010年代中盤)
④カリキュラム・マネジメント(2017年以降)
⑤GIGAスクール構想とICT活用(2020年代はじめ頃)
⑥探究的な学び・地域連携・持続可能な社会(2020年代中盤)
研修テーマをどう立てるか
第3章 研修のプロセス
1年間をどうデザインするか
相互提案型の現職研修を活用しよう
外部講師の活用
二項対立を組み込む
研修のまとめは「エビデンス・ベース」を少しだけ意識しよう
ICT活用研修のまとめ
第4章 インタラクティブ・フィードバック・システム(IFS)の新提案
インタラクティブ・フィードバック・システムとは何か
インタラクティブ・フィードバック・システムの効果
参加者の学び
研修担当者のメリット
IFS活用・アナログとデジタルのちがい
インタラクティブ・フィードバック・システムの限界
第5章 IFS実施者マニュアル
IFSの概要とポイント
IFSの目的と特徴
事前準備
授業者・参観者への事前案内(読み上げ原稿)
実施手順
授業者によるコメント選定と共有
事後の記録・分析
研究部通信・研修記録への掲載
研究のまとめでの活用
成功のコツ
実施者の声 愛知県小学校教諭・花木篤史先生から
【特別寄稿】渡辺道治



