出版社内容情報
本書の概要
理科では、植物を事前に育てておいたり、器具や薬品を用意して予備実験をしたり、本番を見越した準備が必要。ところが、たとえきちんと準備をしても、相手は自然事象、自分の思い通りにならないことも多いのです。「うまくいかない!? どうしよう……」そんな悩める先生が駆け込むのがLINEオープンチャット「小学校理科の部屋」です。2025年7月現在、530名以上が参加するこのコミュニティには、日々リアルなお悩みとその回答が寄せられ、互いに助け合いながらピンチを乗り越えています。本書では、そのやりとりを紙面に再現すべく、理科のお悩みとその解決策を68件掲載。覚えておいたら得するコツが満載の一冊です。
本書からわかること
530名以上が参加するLINEオープンチャット「小学校理科の部屋」
著者が管理人を務めるLINEオープンチャット「小学校理科の部屋」では、理科に関する質問を自由に投げかけ、自由に答えることができます。2025年7月現在、530名以上の方が参加し、誰かが質問すれば、いくつもの解答が集まる、そんなコミュニティが出来上がっています。多くのコミュニティが自然消滅していく中、設立から2年以上経った現在も活発なやりとりが続いているのは、それだけ困っている先生がたくさんいるということなのでしょう。
理科のリアルなお悩み68件に答える!
本書では、コミュニティ内での温かなやりとりを再現するようなイメージで、68件のお悩みとその回答を取り上げ、くわしい解説を添えています。以下に挙げたような、理科でよくあるトラブル、失敗しがちな単元などを3~6年まで網羅しました。
・電子ばかりのトラブルが多い
・寒剤が冷え切らず、温度が下がらない
・泡の正体を調べる実験がうまくいかない
・金属球が輪っかから外れない
・ミョウバンがあまりにも溶けない
・アサガオの受粉実験が難しい
・メダカが卵を産まない
・炭酸水を蒸発させるとなぜか白い跡が残る
・食塩水がなぜかアルカリ性を示す
・ホウセンカがうまく育たない
プラスαのアイデアも満載!
起こりがちなトラブルへの対策はもちろんのこと、プラスαで取り入れたいアイデアも豊富に紹介しています。学びがより深まる工夫や、ICT活用のアイデアなど、理科のさらなる充実を目指す先生は、ぜひ参考にしてみてください。
・かげふみ鬼以外のよい導入のアイデアは?
・サーモインクのペーストタイプと液体タイプ、どう使う?
・「筋肉モデル」はどれがおすすめ?
・天気の学習、専科ならどう進める?
・調べ学習の参考になるサイトを教えて!
・流水のモデル実験におすすめの土(砂)は?
・ムラサキキャベツ液を簡単に作りたい!
・端末を持ち帰りしているけれど、効果的な使い方は?
・Canvaは理科でどんな使い方ができる?
【目次】
はじめに
3年
1 自分の光がどれか分かりません!
2 教科書によって実験方法が違うのですが……
3 はさみの刃は電気が通る?通らない?
4 電子ばかりのトラブルが多くて……
5 校内に昆虫がいません!
6 実物の昆虫だと観察が難しいです
7 夏休み中の水やりはどうする?
8 「影が動いたのは、地球が自転しているから」は正解?
9 かげふみ鬼だと遊びになってしまう…何かよい導入はある?
10 アルカリ電池を使っていいですか?
4年
11 寒剤が冷え切らず、温度が下がりません!
12 寒剤を簡単に作る方法はないですか?
13 過冷却が怖いです!
14 沸騰石は使い回してもいいですか?
15 泡の正体を調べる実験がうまくいきません!
16 棒温度計が100℃を示さないのはなぜ?
17 ゴム栓付きガラス管って自作できますか?
18 フラスコ栓飛ばしがうまくいきません!
19 金属球が輪っかから外れません!
20 金属棒を斜めにして加熱したら、上から温まってしまいました
21 サーモインクのペーストタイプってどう使えばいいですか?
22 サーモインクの液体タイプも繰り返し使えますか?
23 結局、空気の温まり方はどの実験が分かりやすいの?
24 人体骨格模型が人数分ないときはどうする?
25 「筋肉モデル」はどれがおすすめ?
26 筋肉は「ゆるむ」?それとも「伸びる」?
27 ツルレイシの発芽率を上げるには?
28 運動場の土と砂場の砂の特徴が逆転しています
29 「水は高いところから低いところへ流れる」という当たり前のことをどう指導する?
30 天気の学習、専科ならどう進める?
31 夜間の観察はどう指導する?
32 実験用ガスコンロがつきません!壊れている?
33 最低限必要な薬品って何ですか?
5年
34 手作り電磁石の電流の大きさがバラバラになってしまいます
35 子どもたちがしっかり注目できるような導入の工夫はありますか?
36 ミョウバンがあまりにも溶けません!
37 ミョウバンが析出されません!
38 インゲンマメがなかなか発芽しません!
39 発芽には土が必要!と子どもが訴えてきます……
40 インゲンマメがなかなか成長しません!
41 アサガオの受粉実験が難しい!コツはあるの?
42 調べ学習の参考になるサイトを教えてください!
43 メダカが卵を産まないときはどうしたらいい?
44 流水のモデル実験におすすめの土(砂)はありますか?
6年
45 光電池で豆電球が光りません!
46 コンデンサーにためた
内容説明
530名以上が参加するLINEオープンチャット【小学校理科の部屋】と著者自身に寄せられたリアルなお悩み68件にとことん答える!!SNSで人気のちゃき先生が贈る授業で役立つ理科の本 第2弾!
目次
3年(自分の光がどれか分かりません!;教科書によって実験方法が違うのですが… ほか)
4年(寒剤が冷え切らず、温度が下がりません!;寒剤を簡単に作る方法はないですか? ほか)
5年(手作り電磁石の電流の大きさがバラバラなのはなぜ?;子どもたちがしっかり注目できるような導入の工夫はありますか? ほか)
6年(光電池で豆電球が光りません!;コンデンサにためた電気でLEDが光りません! ほか)
ICT×理科(テスト前に知識の定着を図りたいです;自治体で契約しているミライシード、どう活用したらいいですか? ほか)
著者等紹介
大〓雄平[オオサキユウヘイ]
京都市公立小学校教諭。EDUBASE CREW、Canva認定教育アンバサダー、Microsoft認定教育イノベーター、ロイロ認定ティーチャー、ミライシードDXエデュケーター。担任だけでなく、理科の教科担当や理科専科の経験をもつ。小学校のほかに、京都市青少年科学センターでの勤務も経験。科学センター勤務時には、小学校理科に関わる教員研修の講師を数多く担当。SNSでは理科授業に役立つ情報を発信している。小学校、中学校、高等学校、大学の教員や理科支援員、大学生などで構成されるLINEオープンチャット“小学校理科の部屋”の管理人を務め、2025年7月現在、参加者は530名を超える。理科の教材開発にも注力し、第7回全小理教材開発コンテストケニス賞、ウチダ教材開発コンテスト(2021)奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。