出版社内容情報
説明的文章を筆者の主張が提示された文章として読むのではなく、筆者の言語行為や課題解決プロセスに焦点をあて、筆者が「言葉による課題解決」を図った文章として読むことが、「言葉の指導」として有効であり、かつ課題解決的な説明的文章指導となります。
本書では、学習者に説明的文章指導で身に付けさせたい資質・能力を「言葉による課題解決力」とし、そのための〈教材研究〉と〈授業づくり〉のポイントを具体的に提案しています。
目次
第1章 時代を超えて求められる「課題解決力」とその系譜(国語科授業で求められる「言葉による課題解決力」;「課題解決学習」・「問題解決学習」の歴史的背景;読み書き関連指導における「能力」への着目;情報活用指導における「学習者」への着目;国語科教育における「言葉による課題解決力」の総括)
第2章 「読みの観点」×「単元の類型」(「読みの観点」とは何か;「読みの観点」(先行研究をもとに)
単元の類型化の専攻研究(河野順子 古賀洋一)
単元の類型化の観点
指導目標と「単元のゴールとなる言語活動」をもとにした説明的文章単元の類型について
指導目標と「単元のゴールとなる言語活動」をもとにした説明的文章単元の類型の総括
「読みの観点」×「単元の類型」から見える説明的文章の教材特性)
第3章 「言葉による課題解決力」を育てるための“教材研究”と“授業づくり”のポイント(「単元の類型」に基づく「読解型」の特徴的な説明的文章の“教材研究”と“授業づくりのポイント”;「単元の類型」に基づく「表現型」の特徴的な説明的文章の“教材研究”と“授業づくりのポイント”;“教材研究”と“授業づくりのポイント”の総括)
第4章 「言葉による課題解決力」を育てるための「国語科学習指導案」の作成(学習指導案の作成のしかた;複式学習指導案(国語科)の作成のしかた)
著者等紹介
田中拓郎[タナカタクオ]
弘前大学教育学部准教授。1965年青森県三沢市生まれ。弘前大学教育学部小学校教員養成課程卒業。弘前大学大学院教育学研究科国語教育専修修了。教育学修士。青森県上北地域管内の公立小学校教諭、十和田市教育委員会指導課指導主事、十和田市立沢田小学校教頭を経て、2019年より現職。専門は国語科教育、なかでも説明的文章指導に関する研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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