出版社内容情報
子どもを“真ん中”にした授業をつくる!
英語授業において学習者用デジタル教科書を有効活用するために知っておきたい基礎知識と効果的で楽しい活用法を紹介!
本書の概要
法令改正により従来の教科書と併用する形で、学習者用デジタル教科書を活用できるようになりました。また、2022年に文部科学省より「学習者用デジタル教科書実践事例集」が公表されたこともあり、「学習者用デジタル教科書」はめずらしいものではなくなりました。しかし、どのように活用すれば子どもたちの学習に資するのかといった理解はあまり進んでいないように思われます。 そこで本書では、「学習者用デジタル教科書とはどういったものか」について述べるとともに(第1章)、①国際理解教育の視点、②子どもたちの主体性、④ICTやデジタル教科書を取り入れた授業アイディアを紹介します(第2章)。加えてICT機器の活用アイディアを 上手に取り入れるために知っておきたい考え方や方法(単元内自由進度学習、自己調整学習論など)を取り上げます(第3章)。
本書からわかること
学習者用デジタル教科書の導入方法を段階別に知ることができる
本書では、次に挙げる3段階で学習者用デジタル教科書を段階的に導入する考え方と方法を紹介しています。
第1段階:学習者用デジタル教科書の機能を使う。
第2段階:学習者用デジタル教科書と学習支援ソフト等を組み合わせて使う。
第3段階:自分に必要な機能を自己決定して使う。
学習者用デジタル教科書を活用するために必要となる授業イメージをもてる
ICT機器を活用して学習効果を上げるためには、従来の授業観を転換し、カリキュラム・マネジメントを意識しながら授業づくりを行うことが必要です。そのためには、子ども自身が単元を見通したり、学習のどのような場面で使うと便利なのか(学びやすいのか)を イメージしたりできるようになることが欠かせません。
そこで本書では、授業を学習者主体にする考え方と方法を紹介します。
英語授業において有効に活用する方法がわかる
本書では、段階別に授業で学習者用デジタル教科書を活用するアイディア例を掲載しています。また、1時間の授業だけでなく、英語を話すハードルを下げる学級開きの方法や英語授業のお約束、授業研究のもち方、授業観の転換を図る教師の学び方の視点などについても紹介します。
こんな先生におすすめ
●これからの子どもたちの学習はどのように変わっていくのを知っておきたい先生方
●学習者用デジタル教科書を活用して自立した学習者を育てたいと考えている先生方
●英語授業のさらなるスケールアップを図りたいと考えている先生方
など
内容説明
子どもを“真ん中”にした授業をつくる!
目次
序章 工業社会から情報社会、そしてSociety5.0の社会へ(のび太くんは「ずるい!」;Society5.0に向けて教育界に求められていること ほか)
第1章 「学習者用デジタル教科書」のイメージをつかむ(学習者用デジタル教科書の可能性)
第2章 「学習者用デジタル教科書」を活用した英語授業アイディア(“第1段階の学習者用デジタル教科書活用の考え方”教師が使い方を指示する第1段階;“第2段階の学習者用デジタル教科書活用の考え方”教材やソフトウェアとの組合せ ほか)
第3章 子どもたちのウェルビーイングを支える土台づくり(“すべての人の可能性を引き出す働きかけ”自尊感情や自己制御、共感性を意図的に育成する;“国際教育の視点を取り入れる”子どもの視野を広げる ほか)
著者等紹介
江尻寛正[エジリヒロマサ]
岡山県教育庁義務教育課学力向上対策班総括副参事。京都府、東京都、サンパウロ日本人学校、岡山県で小学校教諭を務めた後、指導主事として小学校英語やGIGAスクール構想等を担当。文部科学省初等中等教育局教育課程課外国語教育推進室専門職を経て、現職。熊本大学大学院でインストラクショナル・デザインを学び直し、新たな教師の学びの姿の実現に向けて教員研修の改善に取り組んでいる。「指導と評価の一体化のための学習評価に関する参考資料」(国立教育政策研究所)の調査研究協力者や、NHK for Schoolの番組委員も務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。