出版社内容情報
ICTが、子どものエージェンシーをスケールアップする!
「なにをどのように学ぶか」の決定に関与できたとき、子どもは高い学習意欲を示し、自 分が立てた目標の実現に向かって、学習にのめり込んでいく
本書の概要
「個別最適な学び」と「協働的な学び」の実現をめざす中教審答申(令和3年)において は、「全ての子供に基礎的・基本的な知識・技能を確実に習得させ、思考力・判断力・表 現力等や、自ら学習を調整しながら粘り強く学習に取り組む態度等を育成するためには、 教師が支援の必要な子供により重点的な指導を行うことなどで効果的な指導を実現するこ とや、子供一人一人の特性や学習進度、学習到達度等に応じ、指導方法・教材や学習時間 等の柔軟な提供・設定を行うこと」が必要であると指摘しています。こうした指摘を受け 、近年、単元内自由進度学習やPBL(課題解決型学習)への注目度が増しています。
「個別最適な学び」と「協働的な学び」をつくっていくためには、「子どもが自立した学 習者として自ら学習を進めていけるようになること」が必要ですが、このことは同時に 、「子供たちの学習観」や「先生方の授業観」のパラダイスシフトを求めるものでもあり ます。
そこでは本書では、これから求められる「学習観」「授業観」に基づき、子ども一人一人 が「自立した学習者」となるために欠かせない「自己調整スキル」をどのようにして磨け ばよいか、具体の実践ベースで紹介します。
こんなひとにおすすめ
子ども主体の授業づくりをめざしている先生方
さらなるICT有効活用をめざしている先生方
子どもの自己有用感や自己肯定感を高めたいと考えている先生方
内容説明
ICTが、子どものエージェンシーをスケールアップする!「なにをどのように学ぶか」の決定に関与できるとき、子どもは高い学習意欲を示し、自分が立てた目標の実現に向かって、学習にのめり込んでいく。
目次
第1章 自己調整学習の有用性を根拠づける考え方(子どもが活きる・活かす学習観;学習に対する責任を果たすエージェンシー;自己評価(振り返り)が、その後の学びに寄与するために必要なこと ほか)
第2章 学習を自己調整する子どもの姿(相互評価を生かして自己評価スキルを育てる;子ども自身の手で授業をつくり上げる自学スタイル;学びの「責任」「協働」「こだわり」のある社会科学習 ほか)
第3章 子どもの自己調整スキルを磨く教師の手だて(ICT活用がもたらした学習のバリエーション;OPPAシートの活用;振り返りのルーティンをつくる ほか)
著者等紹介
横田富信[ヨコタトミノブ]
東京都世田谷区立代沢小学校指導教諭。1979年生まれ。東京学芸大学教育学部中等教育教員養成課程社会専攻卒。日野市、杉並区、世田谷区立小学校を経て、令和4年度より現職。東京都教職員研修センターや各地区での研修会・研究会等で、小学校社会科の授業づくりや学級経営について講師を務める。国立教育政策研究所「評価規準、評価方法等の工夫改善に関する調査研究(令和2年、小学校社会科)」協力者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。