出版社内容情報
独裁政治による衝突、ピッチ外での暴動、宗教テロ、民族対立……など
さまざまな争いや暴力がはびこるこの大地で、サッカーが持つ役割とは――。
■赤道ギニア出身のサッカージャーナリストが紡ぐ、アフリカサッカー14の物語
スペイン・バルセロナ出身で赤道ギニア代表の経歴を持つサッカージャーナリストが、あまりにも影が薄くなりがちなアフリカ大陸に焦点を当てる。アフリカにおいて人々が結束するためにはなくてはならないのが、サッカーであるからだ。後世に語り継がれるべきアフリカサッカー14の物語から、大地の誇りと不屈の魂を表現する。
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アフリカの代表チームでは、選手は一国の重みをずっしりと背負うことになる。
ただ勝つためだけに戦うのではなく、人々の幸福と平和のために戦うからだ。
―――――フレデリック・カヌーテ(元マリ代表ストライカー)
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◎後世に語り継がれるべきストーリーが盛りだくさん!!
・アフリカ大陸に初めてワールドカップをもたらしたネルソン・マンデラ元大統領と南アフリカの歩み
・「アラブの春」がこだまする中、エジプトのビッグクラブ「アル・アハリ」が達成した偉業
・航空機事故(リーブルヴィルの悲劇)の悲しみを乗り越え、アフリカ大陸頂点に輝いたザンビア代表の軌跡
・イスラム過激派「ボコ・ハラム」によって流された大量の血の裏側で戦う〝スーパーイーグルス〟の姿
・ハリルホジッチも苦悩したラマダン(断食)とサッカー選手の切っても切れない関係
・2011年に独立するも世界最貧国の一つであり、悲惨的な状況を続けている南スーダン代表の公式戦初勝利
・コートジボワールのディディエ・ドログバ、マリのセイドゥ・ケイタから学ぶプロアスリートの姿勢
などなど
■邦訳版では、ザンビアで5年間プレーした元Jリーガー、中町公祐氏の解説を収録!!
横浜F・マリノスなどで活躍し、2019年からはザンビアに移籍し5年間プレーしたのちに、引退を発表。本書では、翻訳版の解説を担当していただいた。中町氏が実際に体験したザンビアのサッカーを中心に、プロリーグの世界、アフリカでの環境など様々な方面から語ってもらっている。
内容説明
赤道ギニア出身のサッカージャーナリストが描くアフリカサッカー、14の物語!政治、戦争、植民地、宗教、民族、差別…さまざまな問題と常に隣り合わせのなか、それでも彼らがサッカーを愛する意味とは―。
目次
南アフリカ マンデラ、木を揺らす者
エジプト アラブの春がこだまする
ザンビア アフリカのサッカーには記憶力がある
マリ セイドゥ・ケイタ、平和のために
ナイジェリア “スーパーイーグルス”は天高く舞う
トーゴ 血と石油
カメルーン ライオンの本能
アルジェリア サッカーか宗教か?
南スーダン 末っ子国家
コートジボワール ゴールはもっと多く、武器はもっと少なく
コンゴ民主共和国 政権のプロパガンダとしてのサッカー
赤道ギニア サッカーとエボラとヘリコプター
南アフリカ 倒れた英雄、センゾ・メイワ
セネガル 閉じない輪
著者等紹介
エジョゴ=ウォノ,アルベルト[エジョゴウォノ,アルベルト] [Edjogo‐Owono,Alberto]
1984年、スペイン・バルセロナ生まれ。地元CEサバデルのカンテラで育ち、2003年にトップチームデビュー。同年、父親の母国である赤道ギニアの代表にも選ばれる。2014年に引退し、その後はテレビ番組や雑誌のコメンテーター、アナリストとして活躍。現在は、DAZN、Radio Marcaの試合解説者などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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