出版社内容情報
本書は、世界を股にかけるウーバー帝国の内幕を、本当の意味で初めて明かした本である。ベストセラー『インサイド・アップル』(早川書房)を著した練達のジャーナリスト、アダム・ラシンスキーが、カラニックの壮大な野心の源をそのつつましい出自に見出し、出足の鈍かったウーバーが、波乱含みの道中(ワイルド・ライド)を経て急成長を遂げ、他業種にまで事業を拡大するさまを丹念に描きだしていく。
ラシンスキーはカラニックをはじめ、ウーバーの内紛や外部との軋轢に関する新事実を知る多くの情報提供者に、徹底的な独占インタビューを敢行。ウーバーの挫折した中国進出の顛末を考察し、自動運転車開発の競合他社グーグル、テスラ、リフト、GMとの知られざる闘いに迫った。さらに本書には、ウーバードライバーの実態を知るため、ラシンスキー自らハンドルを握った体験記まで盛りこまれている。
桁違いの評価額と、一気に世界へ事業を拡大した驚異的スピードによって、ウーバーはこれまでも数々のメディアを賑わせてきた。だがウーバーが現在の巨大企業にいかにして成長したのか、そして今後に向けてどのような野望を抱いているのかを解き明かしたのは、本書が初めてとなるだろう。
内容説明
タクシー業界に破壊的革命を起こし世界的ライドシェア企業へと成長させたウーバーと元CEOトラビス・カラニックの光と闇が描かれたインサイドストーリー。
目次
風雲児、中国を走る
補助輪を付けていたころ
経営難
即興演奏
創成期
トラビス、ハンドルを握る
成長痛
巨大企業
運転席
自動運転車の未来
中国で出し抜かれる
サンフランシスコの長い散歩
著者等紹介
ラシンスキー,アダム[ラシンスキー,アダム] [Lashinsky,Adam]
フォーチュン誌エグゼクティブ・エディター、フォーチュン・ブレインストーム・テック・カンファレンス論説員、フォーチュン・グローバル・フォーラム共同議長。サンフランシスコ在住
小浜杳[コハマハルカ]
横浜生まれ。翻訳家。東京大学英語英米文学科卒。書籍翻訳のほか、映画字幕翻訳も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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