内容説明
神話には、忠義の犬に鬼にと多様ないきものが登場します。蛇男が美女を射止め、鹿が浮気し、芋虫が信者を集める―神話が伝える日本は、まさに奇想天外!
目次
第1章 陸のいきもの(神の味方 兎―因幡の素兎;神の姿 蛇―小蛇;神の味方 鹿―アメノカク ほか)
第2章 水のいきもの(神の姿 ワニ―八尋鰐;神の姿 龍―龍;神の姿 鵜―クシヤタマ ほか)
第3章 空のいきもの(人の味方 カラス―ヤタガラス;人の味方 トビ―金の鵄;古代文化 鳥―白い鳥 ほか)
著者等紹介
平藤喜久子[ヒラフジキクコ]
1972年、山形県生まれ。國學院大學教授。専門宗教文化士。専門は神話学、宗教学。とくに日本において、神話がどのように読まれ、どのように扱われ、どのように描かれてきたのかについて研究を行っている
ホリナルミ[ホリナルミ]
札幌市出身。大学では版画を学び、卒業後DTPデザイナーとして勤務。2013年より埼玉県でカフェ店員をしながらイラストレーターとして活動開始。現在は札幌市に戻りフリーランスのイラストレーターとして、書籍や雑誌・Web・広告・グッズなどのイラストを制作している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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HMax
32
小ネタ満載の楽しいお話でした。日本人なのに日本の神話を知らないなあと改めて実感。極めつけは、セキレイ、日本最初のカップルのイザナギ・イザナミに子供の作り方を教えたそうで、びっくり。2020/09/06
こつ
16
日本の神話をいきもの別に読めます。猫が出てこないのが意外でした。そういえば十二支も入っていないし日本古来の生き物でないというのは驚きでした。ワニが爬虫類のワニでなく空想上の動物というのもびっくりです。2021/04/08
ユウユウ
16
ゆるいイラスト。とっかかりにはいいかもです。2020/01/26
栗羊羹
16
因幡の白兎は白い兎ではなく、「素兎」→白とは、白色ではなく、素→野生の茶色の兎…らしいです。神話には、やはり蛇や鹿が多く出てきます。ナマコ→生で食べるコ(コ…の意味は調べてみてください) そしてヤタガラス…古事記や日本書記の時代から、カラスは「頭がイイ」と、されてきたのですね。2020/01/22
chatnoir
12
出て来る生き物を中心に日本神話(古事記、日本書記、風土記)を紹介した本。今では身近な猫は外来生物のため、その時代の書物には出てこない...なまこまで出て来るのに。狐とか狸もなかったなぁ。ヘビとか鹿とか猪満載。神話のワニは個人的には大きな口を持つ生物の総称なんじゃないかなと思っている。やまとととびももそひめのみことはやまとととひももそひめのみこと の方が耳馴染みが深い。猪は世界的に美男と関係が深いらしい(笑)セキレイは国生みの神様たちに✖✖✖を教えたらしい...。2019/09/02
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