内容説明
1996年、一人のフランス人がイングランドのFCを率いることになった。彼は瞬く間にチームを立て直し、プレミアリーグ屈指の強豪に育て上げた。あれから、20年―。世にも美しいプレースタイルと歴史に残る無敗優勝。低迷、そして復活。フットボールを変えた革命家と名門チームのすべてを描いた物語。
目次
無名の外国人
フランス革命
帰化英国人
栄光の試合
インビンシブルズ
UEFAチャンピオンズリーグ
誘惑
無冠の日々
流出
宿敵
メディアとの関係
インテリジェント・ワン
ファンの声
新しい夜明け
2014年FAカップ優勝
トレーニングと戦術
2014年夏
結論
聖トッテリンガムズデイ
著者等紹介
クロス,ジョン[クロス,ジョン] [Cross,John]
イズリントン・ガゼットで記者としてのキャリアをスタート。以来培ってきたアーセナルとの関係は他の追随を許さない。1999年からデイリー・ミラーに勤務し、現在はチーフ・フットボール記者を務めながらアーセナルの最新情報を発信している
岩崎晋也[イワサキシンヤ]
長野県軽井沢町で育ち、現在も住む。京都大学文学部卒業。書店員などを経て翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Isamash
21
デイリー・ミラーのジョン・クロス記者による2015年出版著作訳本。アーセナルでヴェンゲルがリーグ優勝が長期無いのに何故長期に渡って監督をできたかの謎が解けた気がした。今年アーセナルは好調だが、その主体は内外の若手で、ヴェンゲルの若手育成精神は今も生きているとは言えそう。ただ、モウリーニョ監督との対立は、向こうが結果を出しているだけに分が悪いし、勝利のための戦術構築や采配という点でも負けている気がする。とは言え4か国語を話せる超インテリで、何人もの若手選手を一流とし、多くの選手に慕われているのは納得できた。2023/01/20
Akio Kudo
2
★★★★ 長い。とにかく。インビンシブルの栄光から、晩節まで興味深くアーセナルの歴史とベンゲルの栄光を語る本。2021/04/06
ご〜ちゃん
2
「成功者とは、意欲のある人ではなく、意欲を持続させている人です。元旦にダイエットを始める人は大勢います。1月半ばでやめてしまう人もいれば、6月半ばで諦める人も、ずっと続けていく人もいるでしょう。我々の関心は、ずっと続けていけるかどうかにあります。なぜならそれが、成長するスポーツ選手には必要だからです。」というベンゲル監督の見解は明瞭であり、そこを目指してずっとアーセナルの監督を続けてきたのだと思う。2016/11/19
ワッカーパパ
2
”今シーズンのARSENALは行けそうな気がする”と思って何度裏切られたか。それでもヴェンゲル率いるGunnersは最も好きなfootballのチームである。ヴェンゲルとARSENALの20年を振り返るにはとても良い本。当時珍しかった英プレミアリーグでの外国人監督としての心地悪さから、無敗優勝(”インビンシブルズ”)を経て、新スタジアム建設費用を睨んで限られた資金での選手獲得の苦悩、マスコミやファンとの確執、そして9年ぶりのトロフィー。本当に山あり谷ありのロンドンにおける監督人生。今シーズンこそは行ける!2016/11/04
nonta09
1
ヴェンゲルは好みが分かれる人間だと思うが、新聞記者らしくかなり公平に描かれていると思う。 インビシブルズからモウリーニョとの喧嘩まで、激動の時代だったなアーセナル。2021/05/27