目次
第1部 うたと遊び・教育とのかかわり―話す・歌う・動く(童謡を踊る―土川五郎とその時代;就学前教育と子どもの歌―歌う子どもたちの姿を通して考える;NHKラジオ番組『子供の時間』の果たした教育的役割―番組月刊誌『コドモのテキスト』における「特選童謡」を中心に)
第2部 うたのルーツや社会性にせまる―近代日本の展開のなかで(社会を歌った一高寮歌;「ニッポンのうた」としての「南島のうた」;『春の海』に見る宮城道雄のうたごころ;日本における『第九』―年末の演奏会普及の背景)
第3部 さらなる「うた文化」の発展をめざして(アマチュア合唱の可能性をひらく―21世紀の合唱を考える会 合唱人集団「音楽樹」による「Tokyo Cantat」を例として;「市の歌」を歌えますか―「市歌」に見る詞と音楽の変遷)
著者等紹介
佐野靖[サノヤスシ]
東京藝術大学音楽学部教授。1957年、徳島県生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院音楽研究科(音楽教育専攻)修了。音楽科の授業研究・カリキュラム、音楽教員養成制度を主なテーマに研究を展開。教科書や専門誌の編集、教育行政の協力者等の任にも携わる。2000年に『心に響く童謡・唱歌―世代をつなぐメッセージ』(東洋館出版社)を刊行後、各地で童謡・唱歌などの日本のうたを歌い継ぐ活動を展開。近年は、「音楽アウトリーチ」の活動にも積極的で、全国各地の学校等に生演奏やワークショップを提供している
杉本和寛[スギモトカズヒロ]
東京藝術大学音楽学部教授。1965年、大阪府生まれ。東京大学文学部国文学専修課程卒業、同大学院人文社会系研究科(日本文化研究専攻)修了。博士(文学)。日本近世文学研究を専門分野とし、特に江戸時代前期の小説である西鶴や後続の浮世草子作品を主たる研究課題としている。佐野靖との共同開講の演習「音楽文化研究・文化としての日本のうた」を契機に日本近代の「うた文化」にも関心を深め、レクチャーコンサート等にも参加。現在は大学院において、「声楽特殊研究1(日本歌曲)」を担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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