内容説明
本書は、灰谷健次郎作品を核に置いた、三十六人の六年生十二歳達の一年間にわたる国語教育の取り組みの、ありのままの記録である。
目次
第1章 単元「太陽の子」の実践(単元設定の意図;単元導入『学級だより・てだのふあ』;学級だより『太陽の子』と「太陽文庫」;発展 ほか)
2章 単元「太陽の子」が提起するもの(子ども達が教えてくれる「七つの事実」;卒業後の太陽の子達)
著者等紹介
二瓶弘行[ニヘイヒロユキ]
新潟県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。新潟県公立小学校勤務。上越教育大学大学院修士課程修了。現在、筑波大学附属小学校教諭。全国国語授業研究会理事。東京書籍教科書編集委員
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感想・レビュー
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epitaph3
3
2015年143冊目。学級通信を500号!!とそこに着目したら、実は、これは国語の実践だった。学級通信を意図的に発行し、1年間を期間として、「本を読む意欲をもたせる」ことを目指して取り組まれた実践なのだ。灰谷健次郎「太陽の子」を登場させるまでに1ヶ月。意図的に書かれた学級通信をもとに、子どもの意欲を引き立てるようにしている。そして、始まった学級文庫、連動する通信、読み進める児童たち。ここまで布石を打つのは難しいけれど、意図的に本を読む意欲を持たせるような取り組みは、考えるのに参考にしていきたい。2015/03/17
wattann
2
スケールが大きい実践。へたにまねすると 大やけどする。二瓶先生だからこその実践。2011/06/02
松村 英治
1
二瓶先生の初めての著書?この実践を普通の公立でやったんだからすごい。今のように整理されている感じではなく、とにかく濃い実践の中で子供たちが主体的に読書に取り組み、自分を変革していく様子がとても興味深かった。2016/02/04
Teru.K
0
スケールの大きさに圧巻。壮大なゴールへの見通しが鮮明な二瓶先生ならではのもの。また、教師の思い入れの強さが突き動かした実践だともいえよう。2015/07/11