内容説明
子ども一人ひとりに対して、社会科はどんなものの見方や考え方と知識および生きる力を身につけさせることができるのだろうか。本書はこのような問題意識の下で、東京学芸大学社会科教育学研究室に籍をおいた人たちが中心となって執筆した論稿によって構成されている。
目次
第1章 21世紀の子どもに必要とされる基礎教養と問題解決能力(動的相対主義の社会科の考え方と方法―転移する子どもの教養と問題解決能力を培うために;アメリカ合衆国における中等教員養成―社会科領域における教育実習生の指導 ほか)
第2章 21世紀の社会科授業と学習指導方法(民主的価値と子どもの主体性を追究する社会科授業;相互啓発による調査・発表学習 ほか)
第3章 現代社会の諸問題に対する問題解決能力の育成(主権者としての問題解決能力の育成;小学校の消費者教育―商品開発ゲームを用いた授業の実践と効果 ほか)
第4章 国際理解・相互理解を深化させるための基礎教養と問題解決能力(環太平洋・「太平洋時代」と教育;南北統一のための韓国歴史教育の模索 ほか)
著者等紹介
三浦軍三[ミウラグンゾウ]
昭和16(1941)年6月秋田県由利郡矢島町に生まれる。埼玉大学教育学部卒業、東京教育大学大学院教育学研究科修士課程修了、同博士課程単位取得・満期退学。昭和51(1976)年香川大学助教授教育学部。昭和52(1977)年‐昭和54(1979)年香川大学教育学部附属坂出中学校併任。昭和54(1979)年東京学芸大学助教授教育学部。昭和60(1980)年同大学院教育学研究科修士課程担当。平成3(1991)年東京学芸大学教授教育学部・大学院教育学研究科。平成8(1996)年‐平成12(2000)年東京学芸大学教育学部附属養護学校長。平成8(1996)年‐現在、同大学院連合学校教育学研究科博士課程社会系教育講座主指導担当。平成10(1998)年‐現在、日本公民教育学会長。平成12(2000)年日本社会科教育学会事務局長を経て副会長、現在に至る
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