内容説明
親たちや先生方への呼びかけとして『ありの本』(一九五五年)を書いてから、もう五十年に近い。子どもたちはみな善く生きようとしていること、教育はそのことの認識の上に成り立たつはずのものだということ、著者は、また新しい呼びかけを、中身こそ変わるはずもないが、こんどは教育詩という、およそ教育に似合いそうもないかたちで試みたのである。
目次
1 教育の、三つの秘訣
2 お母さん、お父さん、そして先生方へ
3 へんな学校
4 「善く」するということは…
5 手引きの知識
6 人間の本性
7 「善さ」―宇宙の理法
8 「善い」もの―文化
9 教育
10 開放制の教育
著者等紹介
村井実[ムライミノル]
1922年佐賀県に生まれる。1944年広島高等師範学校を経て、広島文理科大学(教育学専攻)卒業。1947年‐1991年慶応義塾大学その他において教育学を教授。同時にこの間、ハーヴァード大学、チュービンゲン大学、ケルン大学、プリンストン高等研究所に招かれて哲学、思想史、教育史等の研究を行う。(文学博士)。最近の活動は慶応義塾大学名誉教授、日本通信教育学会会長、日本学術会議(第十五期)会員等
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